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情報BOX:ロイター・INSEADアジア企業景況指数:国別

ロイター 9月21日(水)12時31分配信

[21日 ロイター] - 第3・四半期のロイター/INSEADアジア企業景況指数<.TRIABS> <RACSI>は68となり、第2・四半期の67から小幅に上昇した。中国経済の安定化の兆しを背景に3四半期連続で上昇したが、原油価格の変動の大きさや米大統領選の結果などがリスク要因に挙がった。

調査は118社を対象に今後6カ月の見通しを聞いた。国別ではフィリピン企業が最も楽観的な見通しを示し、中国、豪州、インドネシアがこれに続いた。最も悲観的だったのはシンガポールの企業だった。

国別の概要は以下の通り。カッコ内の指数は(第3・四半期/第2・四半期)。

<フィリピン:5四半期連続で域内最高>(指数=94/86)

第2・四半期の経済成長が予想を上回ったことを受けて、見通しは 9社中8社が楽観的で、1社が中立だった。調査にはフィリピン・ナショナル・バンク<PNB.PS>、ユニオン・バンク<UBP.PS>、ユニーバーサル・ロビナ<URC.PS>、SMインベストメンツ<SM.PS>などが回答した。

主なリスク要因としては、為替相場の大幅な変動や、エネルギー価格の急変動、競争激化などが指摘された。6社は過去3カ月間で売上高および受注が増加したと報告し、2社は雇用を増やしたと回答した。

<中国:過去5年超で最高>(指数=90/75)

5社中4社が楽観的な認識を示した。雇用については3社が増加し、1社が減少。5社は受注増を報告し、1社は横ばいと回答した。

<オーストラリア:過去最高>(指数=88/69)

企業景況指数の上げ幅は19ポイントとなり、域内で最大だった。8社中5社が受注が増加したと回答し、4社が雇用増を報告した。オーストラリアの失業率は8月は5.6%で、3年ぶりの水準に改善した。

調査にはブランブルズ<BXB.AX>、ジェームス・ハーディ<JHX.N>、ストックランド・コーポレーション<SGP.AX>、オイル・サーチ<OSH.AX>などが回答した。見通しは6社が楽観的で、2社が中立。主なリスク要因はエネルギー価格の急変動から中国の成長鈍化まで多岐に渡った。

<インドネシア:3年超ぶりの高水準>(指数=81/64)

8社中5社が先行きについて楽観的な見方を示した。インドネシアの第2・四半期の経済成長率が10四半期ぶりの高水準だったこと、8月の石油・ガス除く輸出が1年4カ月ぶりに増加したことを受けた。

バンク・マンディリ<BMRI.JK>などが回答した。8社中5社が受注増を報告。雇用は概ね横ばいで、雇用増を報告したのは2社にとどまった。エネルギー価格の急変動と米利上げの可能性がリスクに挙がった。

<シンガポール:域内で最も悲観的>(指数=38/63)

17社のシンガポール企業が回答、回答企業数は過去最高だった。企業景況指数は25ポイント低下し、域内で最も大幅な低下となった。

シンガポール経済は世界的な需要の脆弱(ぜいじゃく)さが直撃している。人手不足のほか、石油・ガスセクターの不振が経済成長を圧迫している。

中国の企業債務拡大、エネルギー価格が主なリスクに挙がった。

<その他:まちまち>

企業景況指数は、日本は中立の50で第2・四半期の46から上昇、韓国は73から50に低下した。マレーシアは55から61に上昇し、2015年第2・四半期以来の高水準。タイは59から72に急上昇し、台湾は64で横ばい、インドは78から75に小幅に低下した。

*調査対象企業は前回調査から変更されている可能性がある。

*写真キャプションを修正して再送しました。

最終更新:9月21日(水)12時40分

ロイター