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古都で国際映画祭=奈良市〔地域〕

時事通信 9月21日(水)10時47分配信

 「第4回なら国際映画祭2016」が奈良市で開催され、春日野園地で行われた17日の開会式ではレッドカーペットをエグゼクティブプロデューサーで映画監督の河瀬直美さん、俳優の藤竜也さんらに加え、奈良県の荒井正吾知事や映画をサポートした市民ら約1000人が歩き、鏡開きをして成功を祈った。

 開会式の後、野外スクリーンを使い、藤さんが同県東吉野村でニホンオオカミを追う孤独な猟師を演じたオープニング作品「東の狼」のプレミア上映会を開催。22日まで、奈良市内のならまちセンター市民ホールなどで期待の若手監督の作品やコンペティション作品など、計95本が上映される。

 開会式で河瀬監督は「表現や芸術は目に見えないもので、ご飯のように体を直接的に満たしてくれるものではないかもしれないが、人の心を豊かにし、豊かになった心が誰かを優しく包んでくれると感じています」と、映画祭にかける思いを語った。

 荒井知事は「河瀬さんの作品は大変スピリチュアルで、見えないものを映画を通じて人に伝えるものです。強く生きようとする人の気持ち、くじけたところから立ち直ろうとする気持ち、人を慰める優しい気持ちを形に表されます。とてもスピリチュアルな奈良にふさわしい芸術のように思えます」と、映画祭の開幕を祝った。

 なら国際映画祭は奈良市在住の河瀬監督が提唱し、第1回の2010年から隔年で開催。今年で4回目となる。 

最終更新:9月21日(水)12時19分

時事通信