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<ジャカルタ事件>初公判で城崎被告が無罪主張 東京地裁

毎日新聞 9月21日(水)12時8分配信

 ◇裁判員裁判で「全くのでっちあげです」

 1986年にインドネシアの日本大使館に迫撃弾が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」で、殺人未遂罪などに問われた元赤軍派、城崎(しろさき)勉被告(68)は21日、東京地裁(辻川靖夫裁判長)の裁判員裁判の初公判で「全くのでっちあげです」と無罪を主張した。過激派の公安事件としては初めての裁判員裁判で、判決は11月下旬の予定。

 城崎被告は、別の事件で服役中だった77年、日本赤軍が日航機をハイジャックした「ダッカ事件」で、日本政府による「超法規的措置」により釈放され、出国。その9年後に起きたジャカルタ事件に関与したとして起訴された。

 眼鏡を掛け、白の半袖シャツに灰色のズボン姿で法廷に立った城崎被告は「無罪です」と説明。弁護人も「事件の実行犯でもなければ、共謀者でもなく、偽造旅券を使った事実もない」と全面的に争う姿勢を示した。事件当時、レバノンにいてジャカルタにはいなかったとしている。

 検察側は冒頭陳述で、国際テロと一致団結して戦うことを表明した先進7カ国首脳会議(東京サミット)直後に事件が起きたことから「参加国を狙った同時多発テロだった」と主張。迫撃弾が発射されたホテル8階の客室内から採取した指紋が城崎被告と一致したほか、国際手配のポスターを見たホテル従業員が、事件後に姿を消した男について「城崎被告だった」と述べたことなどを指摘した。

 裁判では、インドネシアの警察官ら20人を超える証人尋問が予定されている。予備日も含む公判は22回に上り、裁判員は判決まで約2カ月間の長期審理を担当する。

 城崎被告は同時刻にジャカルタの米国大使館に迫撃弾が撃ち込まれた事件に関与したとして、98年に米国で有罪判決を受け服役。釈放された2015年に送還され、海外で重大犯罪を起こした邦人を日本で裁くことができる刑法の国外犯規定に基づき、逮捕、起訴された。【近松仁太郎、伊藤直孝】

 ◇城崎被告の起訴内容

 (1)1986年5月14日、何者かと共謀し、インドネシアの首都ジャカルタ中心部のホテル客室から、日本大使館に向けて迫撃弾2発を発射した(殺人未遂罪)(2)同年5月7日、自分の顔写真を貼った他人名義の偽造旅券をホテル受付やレンタカー会社で提示した(偽造有印公文書行使罪)--としている。迫撃弾のうち1発は日本大使館の日よけに、もう1発は隣接する旧ソ連大使館敷地内に着弾したが、いずれも不発でけが人はいなかった。

最終更新:9月21日(水)14時51分

毎日新聞

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