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<Wコラム>映画「悪いやつら」から見る◯◯代目、あなたは本当に「韓国」を知っている? 

WoW!Korea 9/28(水) 18:02配信

映画「悪いやつら」
●◯◯代目

 先日、韓国映画のDVDを見てあまりにも韓国的だったので皆さんに紹介します。

 二〇一二年に製作されてヒットした映画で、原題は「犯罪との戦争」、サブタイトル〈悪い奴らの全盛時代〉。

 この映画は韓国の地方都市のヤクザを描いたもので、日本のような義理人情物ではなく、平凡な男がヤクザにのし上がった模様を中心に物語が展開します。主人公は「シュリ」「オールドボーイ」などの渋い演技で人気がある韓国映画のトップスター、チェ・ミンシクです。

 舞台は韓国第二の都市釜山、時代は一九八二年から二〇一二年までの、実際にあった事件を元にしたフィクションだとうたっています。

 映画は釜山の大物ヤクザの検挙模様からはじまり、主人公の生い立ちを振り返ります。 税関の下級公務員である主人公、崔チェ・イクヒョンが不正事件の責任を負わされ、税関で押収した麻薬の横流しに手を染めることで、ヤクザと手を組むことになります。

 そのヤクザの親分が自分と同じ崔という苗字のことから「どこの崔ですか」と彼に聞きます。ここで言う「どこの崔か」はどこに住んでいるかではなくどこの「本貫」(どの血筋をくむ祖先)を戴いている崔かという意味です。

 そのヤクザの親分が「慶州の崔だ」と応えると、かしこまっていた主人公の態度が見る見るうちに大きくなり、言葉も丁寧語からタメ口になります。

 「そうだと思った! 名前からして慶州の崔だとにらんだ」と。
 「私は慶州崔氏の三十五代目で、あなたは名前からして三十八代で俺のずっと下の孫に当たる」と横柄な態度に出ます。「親父の名前は? 」とたたみ込み、その名前を聞くや否や、「昔私が世話した」と増長します。ヤクザの親分が気まずそうにしているのを見ていた子分が、目ざとく親分の代わりに主人公を表に連れ出しこっぴどく殴ります。

 ボコボコにされて収まらない主人公はヤクザの親分の父親のところに行き、年は若くとも自分が血筋の上位者であることを鼻にかけます。ヤクザの父親は息子に「この方はお前の祖父にあたる血であり、昔お世話になった方だ」と話し、決まり悪そうに突っ立っていた息子であるヤクザの親分に、ひざまずいて挨拶をするように促します。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)

最終更新:9/28(水) 18:02

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