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【楽天ジャパンオープン】錦織の難敵なぜ呼んじゃったの?

東スポWeb 9月21日(水)16時45分配信

 男子テニスの世界ランキング5位・錦織圭(26=日清食品)がリオデジャネイロ五輪銀メダルで同64位のフアンマルティン・デルポトロ(27=アルゼンチン)に警戒を強めている。デルポトロは楽天ジャパン・オープン(10月3日開幕、東京・有明テニスの森公園)に主催者推薦で出場を予定し、錦織と対戦する可能性がある。優勝が義務づけられている錦織にとっては、過去に一度も勝てていない難敵中の難敵だが、参戦を拒むことができない事情があるという。

 デルポトロの参戦は8月29日、日本テニス協会から発表された。全米オープン開幕直前、米ニューヨークに滞在していた錦織陣営はこのニュースに神経をとがらせたという。無理もない。錦織は過去0勝4敗と一度も勝ったことがない。しかも、デルポトロはもっか絶好調だ。リオ五輪銀に続き、全米は8強入り。先週末の国別対抗戦デビスカップワールドグループ準決勝のアルゼンチン―英国戦ではリオ五輪金メダルのアンディ・マリー(29)との5時間超の死闘を制して五輪のリベンジを果たし、チームの決勝進出の立役者となった。

 楽天ジャパン・オープンはほとんどの観客が錦織の優勝を期待している凱旋マッチ。また、年末のATPツアー・ファイナル出場も占う一戦だ。今年はリオ五輪銅メダリストとしての晴れ舞台でもあるが、デルポトロはシード選手ではないため早い段階で当たる可能性もある。強豪が集い、大会全体のレベルが上がることはプラス材料でもあるとはいえ、エースの勝ち上がりは大会の盛り上がりにも直結。錦織も4大大会とは違うプレッシャーを感じていることを明かしている。主催者サイドが推薦しなければ参戦はなかっただけに、錦織陣営ならずとも首をかしげたくなる。

 しかし、事情を知る関係者はこう説明する。「毎年、彼は『日本に行きたい、行きたい』って言っているんです。ランキングが高い時でもそうでした。手首を故障して、来てもあまり具合がよくなくて負けちゃったりしたんですけど、ずっと言っていた。(負傷で)交渉しても来られないこともあった。こちらも『日本に来たい』と言ってくれる選手は非常に大事にしたいんです」

 参戦の決め手になったのは、何よりデルポトロ自身の“日本愛”だった。過去6度出場し、2013年大会では優勝も果たした。その姿を目に焼き付けている日本のファンも少なくない。3度の手首の手術を乗り越え、なお日本行きを熱望するデルポトロの思いを主催者側もむげにすることはできないのだ。もちろん、錦織にとっては、その心意気も含めて大きな脅威になることは間違いない。全米で初優勝した前年覇者のスタン・バブリンカ(31=スイス)も出場するだけに、優勝争いは例年以上にシ烈を極めそうだ。

最終更新:9月21日(水)16時45分

東スポWeb