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<富山市議会>政活費不正で補選 費用は1.2億円

毎日新聞 9月21日(水)12時48分配信

 ◇9人辞職 傍聴席から怒り「まだ、いるんじゃないか」

 政務活動費を巡る不正で新たに市議会トップを含む市議6人の辞職が21日認められ、補欠選挙の実施が決まった富山市議会(定数40)。不正による辞職議員は9人となり、本会議が始まる前には、市庁舎前で市民が抗議の声を上げ、傍聴席にも多くの市民がつめかけた。来年4月の任期満了に伴う市議選を控えながら、補欠選挙の実施で約1億2000万円が必要となり、市民の不信と怒りが日に日に高まっている。

 市庁舎前では議会開始前の午前9時から、市民ら約80人が集まり抗議のシュプレヒコールを上げた。「不正請求は犯罪」「疑惑議員は真実を語れ」などと声を合わせ、拳を突き上げた。初めて参加したという富山市のバス運転手、水谷仁さん(40)は「市議会の不正問題や議員報酬アップについて、反対する人間がここにいると訴えたかった」と語った。

 根強い保守地盤で知られる同県だが、批判は自民党員からも。抗議行動を遠目に見ていた市内の会社員の男性(55)は「自民党の市議の後援会幹部をしていたが、党員を辞めることにした。不正問題について考えると怒りを覚える」と語った。

 議場にも市民が傍聴に訪れ、辞職議員の名前が次々に読み上げられると「まだ、(辞職議員が)いるんじゃないか」「恥ずかしいのう」との声も上がった。

 市内でも厳しい声が相次いだ。富山市の無職、小原悦子さん(68)は「この事態を放置したら富山市民の恥。議会の腐敗は市民が原因でもある。次の選挙では『市民は許さない』という意見を結果に反映させなければ」と強い口調で語った。予備校に通う男性(18)は「こんなに不正が続々出るとうんざりしてしまう。議員は人の信頼で成り立つ仕事なのに」と話した。【日向梓、古川宗】

最終更新:9月21日(水)13時9分

毎日新聞

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