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台風16号で冠水 原因は大きな河川ではなく“支流”

毎日放送 9月21日(水)19時29分配信

 20日近畿を通過した台風16号。一夜明けると各地で生々しい爪痕が残されていました。中でも猛烈な雨に見舞われた徳島県では、冠水などの被害が相次ぎました。原因は、大きな河川ではなく、支流やそのまた支流といった小さな河川にありました。 

 徳島市では、台風16号による大雨で20日正午前1時間に85ミリを超える過去3番目に多い豪雨に見舞われ、確認されているだけで市内24か所で道路が冠水するなどしました。

 「こちら徳島市内の道路ですが、道路が冠水していて後ろには何台かの車が立ち往生している様子が伺えます」(西垣外将史記者リポート)

 冠水した原因は、吉野川などの大きな川が氾濫したのではなく、市内を通る星河内谷川と呼ばれる小さな川です。1時間に100ミリ近い豪雨が降ったことで、こうした小さな川や用水路、そして下水などが短時間で大量に入ってきた水を処理できず、一挙に街にあふれ出たとみられています。

 Q.ここまで冠水すると思ってましたか?
 「いや。思ってなかった、まさかこんな大きい交差点ができたから、十分側溝…広い道で(水が)抜けると思ったがだめだった」(近所の住民)

 同じように吉野川市でも吉野川の支流の小さな川から水があふれだし、収穫を前にした稲が水に浸かるなどの被害がでました。

 「完全に水没してしまう状態。台風がくるたびに(水害が)ある。いままでも何回も(自治体に)陳情するが解決できていない」(近所の住民)

 住民の声に市の担当者は、小さな川に堤防を設置するなど防災対策を施すのはむずかしいと答えます。小さな川の管理は各市町村で、予算が少ないことがその理由だということです。

 一方、全国初の「治水条例」が制定された滋賀県。堤防だけに頼らない独自の河川政策を実施しています。

 Q.マップの特徴は?
 「大きな川だけでなく、小さな川を含めた浸水を表している」(滋賀県流域政策局 松田勝彦室長補佐)

 これは滋賀県が作成した『地先の安全度マップ』。主要河川だけでなく、小さな河川など県内を流れる全ての河川の浸水リスクを網羅しているのが特徴です。

 「小さな河川は流れる流量が少ないので、大雨が降るとそこからあふれてくるので周辺を考えると特に注意が必要」(滋賀県流域政策局 松田勝彦室長補佐)

 短くて急な河川や天井川が多く昔から水害に悩まされていた滋賀県では、建築規制を盛込んだ独自の「流域治水条例」を施行しました。200年に1度の大雨で3メートル以上浸水すると家が押し流される危険性があるため、住宅を新築する際などに土地のかさ上げを義務づけ、浸水を一階部分までに抑えようというのです。このような危険区域は県内の8市町、1100世帯が想定されていて、指定に向け現在協議が行われています。

 そのモデル地区に指定された甲賀市では先行してかさ上げが実施されています。

 「白い筋があるところまで水に浸かった、前回は」(家が床上浸水した 中島ユキエさん)

 甲賀市に住む中島ユキエさんの自宅は、3年前の9月の台風で近くの川から水があふれ出し床上浸水しました。そのため去年、家をかさ上げしたといいます。

 「1メートルジャッキであげてもらった。床をはって畳を新しくした。これだけかさ上げしたら、大丈夫と言う部分と『ひょっとしたら』という部分の重なりがある。」(中島ユキエさん)

 猛烈な雨が降った場合、自分の住んでいる土地は果たして安全なのか。ハザードマップなどで防災意識を高めることも重要です。

毎日放送

最終更新:9月21日(水)20時30分

毎日放送

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