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ロッテ裏金疑惑 お家騒動きっかけ 財務資料、検察に提供?

産経新聞 9月21日(水)7時55分配信

 【ソウル=藤本欣也】韓国ロッテグループをめぐる捜査の焦点は、創業者の重光武雄(韓国名・辛格浩(シン・ギョクホ))氏や、次男でグループ会長の昭夫(同・辛東彬(ドンビン))氏の指示で、数百億ウォン以上ともいわれる巨額の裏金が作られていたのか否か-だ。

 報道によると、検察当局はこれまで、両氏の関与を裏付ける証拠を得ていないとみられる。「ロッテを最もよく知る人物」とされる李仁源(イ・インウォン)副会長が8月下旬に自殺したことが大きな影響を及ぼしているもようだ。

 武雄氏は長男、宏之(同・辛東主(ドンジュ))氏に日本、次男の昭夫氏に韓国のロッテを任せてきたが、昨年、一族の内紛が表面化した。

 宏之氏が昨年1月、日本と韓国のロッテの事実上の持ち株会社である日本のロッテホールディングス(HD)の副会長を解任され、同年7月には武雄氏が名誉会長に棚上げされた。結果、ロッテHDの代表取締役副会長で、韓国ロッテグループの会長も務める昭夫氏が、日韓のロッテを率いていく体制となった。

 これに宏之氏・武雄氏側が激しく反発したものの、昨年8月と今年3月、6月のロッテHDの株主総会では、昭夫氏側が株主の支持を得る形で終わった。

 経営権をめぐる創業者一族の内紛の過程で、宏之氏側が自身に有利になるようにロッテの財務資料や内部情報を検察側に持ち込んだとも報じられている。いわば“お家騒動”が検察捜査につながった格好で、韓国では「身から出たさび」と冷ややかに見る向きが多い。

最終更新:9月21日(水)9時22分

産経新聞