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シリア、反体制派40人殺害 停戦破綻 国連、物資搬入を停止

産経新聞 9月21日(水)7時55分配信

 【カイロ=大内清】シリア北部アレッポ県では20日、アサド政権側と反体制派の一時停戦が破綻して戦闘が再燃し、アサド政権を支えるロシア国防省は同日、露空軍の支援を受ける政権軍が反体制派民兵約40人を殺害したと発表した。政権軍は19日、米露が主導した一時停戦の終了を宣言しており、アレッポ周辺での「非軍事ゾーン」設置などを目指してきた停戦枠組みの復活は極めて困難だ。

 また同県内では19日、反体制派支配地域へ人道支援物資を運ぶトラックの車列が空爆を受け少なくとも12人が死亡。国連は20日、シリアへの支援物資搬入に関する活動を停止する方針を示した。

 空爆は、物資が反体制派の勢力回復につながると警戒する政権側陣営によるものとみられるが、露国防省は20日、露軍と政権軍いずれの関与も否定した。

 露側によると、政権軍は19日夜、反体制派の一翼である過激派組織「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)とも交戦して、約100人を殺害したという。

 米露は今回の停戦枠組みで、停戦が12日の発効から1週間維持されれば、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)などの掃討に向けて軍事連携を進めることで合意。ただ、米国の後押しを受ける反体制派と政権側の双方は停戦発効直後から、互いに停戦違反だと非難し合っていた。

 ニューヨークでは20日、関係国による「国際シリア支援グループ」会合で停戦の継続が協議される見通しだが、ペスコフ露大統領報道官は「停戦再開の望みは薄い」と述べており、成果は期待しにくい状況だ。

最終更新:9月21日(水)7時55分

産経新聞