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葉加瀬が見出したポーランド人ピアニスト初アルバム

日刊スポーツ 9月21日(水)11時25分配信

 ポーランド人ピアニスト、マチェック・ヤナス(34)が20日、大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、デビューアルバム「One Day Story」(9月7日リリース)をPRした。絶対音感を持ち、バイオリニストの葉加瀬太郎の相棒として、いまやコンサートに欠かせない存在となったが、意外にも作曲は2年前から始めたという。楽曲作りの話を受けて「とても嬉しい。信じられない」と、全力を注いで完成した1枚について、「多くの人に聴いていただきたい」と流ちょうな日本語で解説した。

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 06年、葉加瀬がコンサート・メンバーを探して現地クラクフへ赴いた際、友人の紹介で運命的な出会いを果たした。バーで行われた即席オーディションに合格し、来日が決まった。当時は日本語はおろか、英語さえもできなかったと話す。「今も毎日勉強しています。自分はワイルド。やってみないと分からないので日本へ行くことは怖くなかった。辛かったのは時差ぼけでした」と振り返る。その後、10年に渡り葉加瀬家で起居をともにしながら、ピアノの腕を磨いた。1年の半分を母国ポーランド、残り半分を英ロンドンと日本で過ごした。「1番驚いたのは日本の食べ物が何でもおいしいこと。最初の3カ月で12キロ太りました」と苦笑い。京都やラーメン、花見が好き、そして日本の自然に心惹かれる。コンサートでも葉加瀬の「kirishima」など日本の情景を描いた曲も演奏するが、「できるだけ自分の中でイメージを膨らませてからピアノに向かいます。日本のイメージを多くつかむために、三味線、歌舞伎、踊りと何でも観に行きます」。西洋生まれの才能が描く「日本」というイメージは新鮮だ。

 アルバムは、母国が誇る「ピアノの詩人」ショパンのワルツや、葉加瀬の代表曲「ヒマワリ」を含む11曲だが、9曲はオリジナルを書き下ろした。葉加瀬と出会った日を「たった1日で人生が変わった日」と大切にしている。アルバム・タイトルにもなった「One Day Story」には葉加瀬への感謝や人生の喜びがあふれるようだ。「ワイルド」という言葉とは裏腹に、繊細で高いピアノ・テクニックを発揮している。

 葉加瀬から影響を受けたことについて尋ねると、「1つは、ジャズやポップスなど音楽の世界を広げてくれたこと。もう1つはいつも笑顔でいること」と笑った。現在帯同中の葉加瀬のコンサート・ツアーのタイトルは「JOY OF LIFE」(新作アルバムも同名)だが、マチェックの楽曲も「人生の喜び」をいっぱいに表現しているようだ。

最終更新:9月21日(水)12時51分

日刊スポーツ