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2016年の世界成長率見通しは2.9%、貿易の停滞で=OECD

ロイター 9月21日(水)18時20分配信

[パリ 21日 ロイター] - 経済協力開発機構(OECD)は21日、世界経済中間評価を公表し、2016年の世界の経済成長率が2.9%にとどまるとの見通しを示した。これは2008─09年の金融危機以降で最低の水準。6月時点の予想の3.0%から下方修正された。

世界経済の原動力となってきた貿易の伸びが、経済全般の伸びと比べて停滞する見込み。OECDは「過去の基準を大幅に下回っており、貿易の活発さという点からみると、グローバリゼーションが行き詰まりを迎えたかもしれない」と指摘した。

OECDは、中国が成長の軸足を輸出から移そうとする中、あるいは一部企業が生産拠点を自国へと回帰させる中、世界的なサプライチェーンの多くが機能しなくなってきているとの見方を示した。また、自由貿易への反発と一部の資源国での不況も貿易の減速に拍車をかけているとし、生産性や生活の水準が低下する可能性があると警告した。

OECDのチーフエコノミスト、キャサリン・マン氏はロイターのインタビューに対し、「1990年代、2000年代に経験したような貿易の伸びを取り戻せるのなら、生産性の伸び率は金融危機前の水準に持ち直すだろう」と述べた。金融危機以降、生産性は半分に落ち込んだという。

OECDの2017年の成長率予想は3.2%。6月時点の3.3%から下方修正された。マン氏は、若者の希望通りに雇用を創出し、予定通りの年金支給を行うには低すぎる水準だと指摘した。

国別でみると、米国の2016年の成長率予想は1.4%で、6月の1.8%から大幅に下方修正された。2009年の金融危機以降、最低の水準で、ユーロ圏の予想の1.5%を下回るが、OECDはそうした中でも米連邦準備理事会(FRB)が0.25%ポイントの利上げを実施すべきとの見方を示した。

マン氏はバブルを生み出す可能性のある、実体経済が回復する前の資産価格高騰を抑えることができると説明した。

2017年の米国成長率は2.1%に加速する見通し。6月時点の2.2%から下方修正された。

一方、2016年の英国の成長率は6月時点1.7%から、1.8%に上方修正した。

2017年の成長率見通しはわずか1%。欧州連合(EU)離脱後のEUとの貿易関係が不透明で、6月時点の2%から大幅に下方修正された。

最終更新:9月21日(水)18時20分

ロイター

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