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豊洲問題 発注時の市場長「仕様書読まず決裁印」 盛り土行う認識、歴代4人も同じ見解

産経新聞 9月21日(水)7時55分配信

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の主要施設下で盛り土が行われていなかった問題で、都の元中央卸売市場長、岡田至(いたる)氏(64)が20日、産経新聞の取材に応じ、平成23年に建物下に盛り土をしない土壌汚染対策工事の発注仕様書を決裁したことを認めた。岡田氏は「中身を読まないまま押印した。盛り土をしないという内容とは思わなかった」と述べた。担当部署のトップが重要事項を把握しないまま、工事の発注を指示していたことになり、都の管理態勢の不備が問われそうだ。

 また、汚染対策に関わった岡田氏を含む19年以降の歴代市場長5人が都の調査に対し、「(建物下に)盛り土をしないとの認識はなかった」などと説明していることも都への取材で判明した。

 岡田氏は取材に対し「盛り土は専門家会議の提言通り、敷地全域に行うという認識だった」と説明。当時の部下から地下空洞を設けるとの報告はなかったといい「小池百合子知事の会見で、盛り土がないことを初めて知った。『嘘だろう』と思った」と述べた。一方、「お前の責任だろうといわれれば、『その通りです』としかいいようがない」と述べ、自らの責任を認めた。

 岡田氏は21年7月16日~23年7月15日、市場移転を進める事務方のトップである市場長を務めた。岡田氏によると、決裁をしたのは自らが退職する直前の23年6、7月ごろ。当時は市場の建物を約1メートルかさ上げした「高床式」で造る計画になっていたといい、建物下にも盛り土は行うとの認識だったという。

 都によると、岡田氏が決裁した仕様書には、高さ4・5メートルの盛り土をする範囲について「新市場予定地における施設建築物の建設エリア以外」と記載されており、同年7月15日に業者向けに内容を公表。一般競争入札にかけられ、8月29日に落札業者が決まった。

 都は19日に岡田氏から事情を聴取。20日までに、過去の担当副知事や市場長らに対する聞き取りの大半を終えており、週内にも小池知事に判明した経緯を報告する。

最終更新:9月21日(水)8時37分

産経新聞

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