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早くも名コンビぶり発揮 ヤ軍再建へ鍵握るマー君&サンチェス

スポニチアネックス 9月21日(水)11時3分配信

 27歳の田中将大と、23歳のゲリー・サンチェス。若きバッテリーは、再建期を迎えた新生ヤンキースの屋台骨となると、ニューヨークの地元メディアからも注目の的だ。

 本拠地での9月10日のレイズ戦後。米記者の囲み取材に、通訳を介さずに答える田中の姿があった。ドミニカ共和国出身のサンチェスは、普段はスペイン語の通訳を介して取材に答えている。

 「マウンドでは2人は何語で話しているんだい?」

 「English(英語です)」

 質問を理解し、間髪入れずに答えた田中。続けて「どっちの方が英語が上手かな?」と問われると、はにかみながら「サンチェス!」と返した。

 「スペイン語だと分からないですから。英語でもあまり分からないのに…。彼がそういうふうに英語で言ってきてくれているのもありがたいですし、それがいい方向にいっているんだと思います」

 8月からバッテリーを組み始めたばかりだが、コミュニケーションは深まってきている。田中の状態が上向いた時期とも重なり、2人のバッテリーでは6試合で4勝0敗。被打率・214に抑え込み、防御率1・34と抜群の安定感で無敗街道を突き進んでいる。

 9月19日現在、41試合で打率・327、16本塁打、30打点の打棒もさることながら、サンチェスの魅力はそれだけではない。何よりも周囲の目を引くのは鉄砲肩。すでに9度の盗塁死に仕留め、盗塁阻止率は36%。低く正確な走塁で、二塁ベース上でのけん制死も奪っている。田中は1・2秒を切る正確無比なクイック技術を備えており、この鉄砲肩は大きな支えになる。

 サンチェス本人は「テレビで見ていた時の彼は、デビューから何連勝も飾って遠い世界のような存在だった。でも実際受けてみても、本当に凄い投手だよ」と敬意を込めて話す。「投球時にサイン交換をするだけでも、とても勉強になるんだ」と続けた。名門球団で3番に座り、マスクを被っても覚えなければいけないことは山ほどあるはず。重圧や負担ははかり知れないが、屈託なくプレーしている。

 田中は来季終了後に自らの意思でFAとなれるオプトアウトの条項を有するが、ヤ軍との契約は基本的には2020年シーズン終了まで。まだ新人資格を有するサンチェスは、FAとなるのは早くても2022年シーズン終了後だ。コンビ熟成への時間はたっぷりある。マウンド上では互いに慣れない英語でコミュニケーションをはかる2人には、常勝帝国再建への高すぎる期待が注がれている。(記者コラム・後藤 茂樹)

最終更新:9月21日(水)11時3分

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