ここから本文です

<スマートウオッチ>中年男性に人気…ポケGOも追い風に

毎日新聞 9月21日(水)20時13分配信

 歩数計や消費カロリーの計算機能などを備えた腕時計型のウエアラブル端末が販売を伸ばしている。製品改良で小型・軽量化し、普通の腕時計と変わらない見た目となり、腹回りが気になる中年男性らに人気となったからだ。メーカーは位置情報を使うスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の人気で町歩きが注目されているのも追い風とみて、さらなる改良や販売強化に取り組んでいる。

【ポケモンGO】最新アップデートで相棒ポケモンが解禁! 好きなポケモンと一緒に冒険できる!

 腕時計型ウエアラブル端末は歩数計機能のほか、スマホと連携し電話やメールの着信確認もできるもので「スマートウオッチ」とも呼ばれる。2010年代初頭の発売当初は電池のもちが悪かったり、大きかったりして購入層が限られた。だが、改良が進んで1~2年前から販売は急伸。民間の調査会社MM総研によると、15年度の国内販売個数は74万個と13年度の3倍以上になった。「健康管理目的でサラリーマンが購入する例が多く、電池が長もちし、見た目が一般の腕時計に近い製品が好まれる」(家電量販店)という。

 こうした消費者ニーズを受け、ソニーは6月に「ウェナ リスト」(税別4万2800円~)を発売。バンド部分に、カロリー計測などの活動量計機能を組み込み、通常のアナログ腕時計と区別がつかない外観にした。また、一部の電子マネー機能も持たせた。

 セイコーエプソンは2月から「パルセンス」の新モデル(参考価格2万7800円)を販売。歩数や消費カロリーに加え、脈拍数の計測機能も付けて「リラックスしているか」「興奮しているか」といった心理状態や睡眠時の眠りの深さまで確認できるようにした。

 登山や魚釣りなどアウトドア用「スマートアウトドアウオッチ」(税別7万円)を販売中なのがカシオ計算機だ。液晶画面に山の標高や海の潮の満ち引きを表示できるのが売り。米アップルも16日発売の新型「アップルウオッチ」(税別2万7800円~)に活動量計機能を搭載した。

 スマホでも専用アプリで歩数計測などはできるが、正確さでは専用設計のウエアラブル端末が上。ポケモンGO人気で「『ゲームで遊びながら歩き回っていたら体重が減った』と健康管理に興味を持つ人が増えた」(家電量販店)との声もあり、各社は「ウエアラブル端末ならもっと計画的にダイエットができるとアピールして販売増につなげたい」(エプソン)と意気込んでいる。【小川祐希、宮島寛】

…………………………

 ◇ウエアラブル端末

 身に着けて使う情報機器。インターネットにつないだり、スマートフォンやタブレットなどの通信端末と連携させたりして使う。腕時計型のスマートウオッチや眼鏡型のスマートグラスなどがある。民間調査会社のMM総研によると、2015年度の国内販売は腕時計型が74万個、眼鏡型は28万個だった。

 腕時計型は米アップルが15年4月にアップルウオッチを発売して注目された。眼鏡型はフレームに付けられたカメラで、自分が見ている風景の写真や動画を撮影したり、レンズに映し出された映像を見たりできる。米グーグルが開発したグーグルグラスは話題となったが、盗撮などに悪用される懸念もあり、一般向けの販売が中止された。

最終更新:9月21日(水)20時52分

毎日新聞