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高安9勝「勝ったから良し」日馬富士破り大関足固め

日刊スポーツ 9月21日(水)21時7分配信

<大相撲秋場所>◇11日目◇21日◇東京・両国国技館

 新関脇の高安(26=田子ノ浦)の執念が、横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)を上回った。追いやられた土俵際。体が左に回り込む。俵を伝い、左足1本で残りながら、突き落とした。1敗の横綱を引きずり下ろし、座布団を乱舞させた。「立ち合いが良かったですね。押されかけたけど、しっかり残すことができた。勝ったから良しとします」。笑みはない。ただ、じっくりと白星をかみしめた。

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 10秒2の熱い取組だった。「しっかり踏み込み、冷静にいこうとしたが、張り手を交えて潜る形で来たので、自分もちょっと応戦してしまいました」。張り手を交えた突き、押しの応酬。ただ、それが横綱の頭も熱くさせた。冷静さを失わせたことが、不十分な足の運びにつながり、最後の逆転を呼び込んだ。「少しは相手の気持ちを乱すことができたかな」とうなずいた。

 11日目の終盤に横綱と当たるのは初めて。優勝争いのさなかで、ギアが上がった横綱を倒したのは「うれしいです」。これで2横綱2大関を撃破して最後の上位戦を終えた。大関とりの足固めへ、大きな白星をつかんだ。2敗に踏みとどまり、優勝争いでも望みをつないだ。「今日の一番で得たものがたくさんあると思う。浮かれることなく、しっかり気を引き締めて頑張ります」。頼もしい姿があった。

最終更新:9月21日(水)21時37分

日刊スポーツ