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【先駆者・二ノ宮調教師 凱旋門賞見仏録】<下>挑戦延べ19頭の経験をマカヒキに生かす!

スポーツ報知 9月22日(木)6時5分配信

 いつしか海外競馬に重きを置く時代が訪れた。日本の競馬ファンは、この秋から海外主要レースの馬券を買えるまでになる。その裏には、先駆者としてチャレンジを続けてきた調教師、二ノ宮の功績は大きい。エルコンドルパサーは現役時代の偉大な挑戦が称えられ、14年にはJRA顕彰馬に選出された。

 「ナカヤマフェスタのときは2か月間で4000万円もかかったんだ」と二ノ宮は振り返る。凱旋門賞への遠征プランもあった自厩舎の皐月賞馬ディーマジェスティは、今年の参戦を見送った。「凱旋門賞を本気で目指すには、心身両面で過酷な挑戦に耐えられなければならない。今年の彼にはまだ無理だったということ。来年のこと? それは来年になってみないと分からないよ」。世界中のホースマンが多くの犠牲を払ってでも目指してくる、最高峰の舞台。だからこそ、生半可な挑戦は許されない―。その言葉には強い思いがにじみ出る。

 10日後には、春のクラシックでマジェスティとしのぎを削った日本ダービー馬マカヒキが挑戦を控えている。「他の厩舎の馬について、僕がとやかく言うことはない」と二ノ宮は多くを語ろうとはしない。それでも「日本馬として、トライし続けることは大切だと思っている。何度も挑戦することで、何が足りないのか、どうすればいいのかということが、きっと見えてくるはずだから」。

 1969年にスピードシンボリが初めて海を渡って以来、延べ19頭がはね返されてきた、高く、険しい壁。一方で2012、13年のオルフェーヴルを含めて4度の2着が世界レベルの証し。脈々と受け継がれていくチャレンジスピリットが結実する日は確実に近づいている。(川上 大志)=敬称略、おわり=

最終更新:9月25日(日)19時27分

スポーツ報知

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