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稀勢3敗、綱取り消滅に無言…来場所以降につなげるには準V必須

スポーツ報知 9月22日(木)6時6分配信

◆大相撲秋場所11日目 ○豪栄道(渡し込み)稀勢の里●(21日・両国国技館)

 真っ赤に充血した稀勢の里の両目が悔しさを物語っていた。今場所後の横綱昇進が消滅する痛恨の黒星。支度部屋に戻った後は一言も口を開くことはなかった。立ち合いから突っ張り合いになったのは予想外か?と問われると、再びこみ上げてきた悔しさを押し殺すように「ハー」っと息を吐き、唇をかみしめた。

 11日目終了時点で首位から3差の力士が逆転優勝を果たした例はない。V確率0%。昇進に13勝以上の優勝を求めていた横審の守屋秀繁委員長も「優勝はないですね。今場所は(昇進は)ないです」と場所後の綱取り消滅を宣言した。

 平幕相手に喫した2敗が響いた。3日目に栃ノ心に敗れた後、7連勝と立て直して迎えた大一番。朝稽古では「力を出し切ること。ポイント? 集中してやることじゃない」と完全燃焼を誓っていたが、一瞬の隙を突かれてもろ差しをねじ込まれた。過去1年で1敗しかしていない大関に、勝負どころで白星を献上した。

 守屋委員長は九州場所への綱取り継続の条件を「準Vが続いてくれればですね」と明かした。2敗を守るのは3人。その中で直接対決が見込まれるのは日馬富士ひとりだけで、自力での準Vの可能性もすでにない。残り4日間。奇跡を信じて土俵に上がり続けるしかない。(秦 雄太郎)

 ◆稀勢の里、過去4度の綱取り場所

 ▽13年名古屋場所 夏場所で初日から13連勝し13勝2敗で挑戦権を獲得した。だが5日目までに平幕相手に2敗し、11勝4敗で綱取りは白紙に。

 ▽14年初場所 初日に豊ノ島に敗れスタートダッシュに失敗。場所中に右足親指を痛め千秋楽は角界入り後初めて休場して不戦敗。大関昇進後唯一7勝8敗で負け越した。

 ▽16年夏場所 初日から12連勝するも白鵬、鶴竜に連敗。千秋楽に日馬富士に勝利し、2場所連続で13勝した安定感が評価され綱取りは継続。

 ▽同名古屋場所 平幕相手に2敗。2敗同士で並んだ日馬富士に13日目に敗れたが、翌日に白鵬を破るなど12勝を挙げた。直近3場所の安定した成績が評価され、3場所連続の綱取り継続となった。

最終更新:9月22日(木)6時6分

スポーツ報知