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ペトロビッチ監督が注文もオチがついた…憎めない指揮官

サンケイスポーツ 9月22日(木)16時0分配信

【No Ball,No Life】

 9月1日、ロシアW杯アジア最終予選の初戦、UAE戦が埼玉スタジアムで行われた。

 「誤審で負けた…」。翌日のメディアは、後半32分のFW浅野拓磨(シュツットガルト)の左足シュートが、ゴールラインを割っていたのに、ゴールが認められなかった“誤審”を報じた。確かにビデオで見る限り、ゴールが決まっているようにも見える。日本にとって不利な判定に、泣かされた。

 ただ、たとえ誤審だったとしても、勝たなければいけない試合だった。初戦で硬くなった、相手のUAEは準備期間が長かったなど、“いい訳”はあるだろう。それでも決めるところでしっかり決めていれば、勝てた試合だった。相も変わらずの決定力不足を嘆くべきだろう。

 その試合から2日後の9月3日。J1浦和のペトロビッチ監督が、この敗戦について、言及した。

 「ゴールが認められなかった判定は残念だが、誤審はサッカーにはつきもの。今後、日本にラッキーな判定が返ってくることを祈るよ」

 UAE戦をテレビ観戦していたという指揮官は、実に冷静だった。そして、返す刀で思いのたけをぶちまけた。

 「J1でも誤審はある。ただ違うのは、Jリーグでは誤審が疑われても、なかなか報道されないこと。レフェリーも含めて日本サッカー界が成り立っている。誤った判定をした主審を攻撃することはよくないが、何があったのかは、報道するべきだと思う」

 Jリーグの誤審も、しっかり報道してほしいという注文。そしてサッカーに誤審はつきものという“寛大”な考え。報道に携わる者としては、肝に銘じなければいけないな、と感じた。

 ただその後、すぐに“オチ”がついた。翌日の9月4日。ルヴァン杯準々決勝の神戸戦(埼玉)でのこと。前半30分、FWズラタンが相手に倒されたプレーが、そのまま流された。ノーファウルの判定に「ファウルだろう」と激高し、ピッチ内に入って抗議したペトロビッチ監督が退席処分になったのだ。おちゃめというか、何というか、憎めない指揮官だ。

 いずれにしても、ロシアW杯出場へ、待ったなしの戦いが続く。10月にはイラク戦、豪州戦を控える。しっかりと、勝ち点を積み上げてほしい。(宇賀神隆)

最終更新:9月22日(木)16時0分

サンケイスポーツ

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