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三反園知事「有識者委員会」設置時期示さず 脱原発の“目玉”政策 自民「否決もある」

産経新聞 9月21日(水)22時12分配信

 鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は21日、県議会代表質問で原発問題を検討する有識者委員会の設置時期を問われ、「できるだけ早く立ち上げたい」として具体的な日程を示さなかった。最大会派の自民党県議団は「内容や人選によっては否決の可能性もある」とする。同委員会は三反園氏の「脱原発」に関する目玉政策だが、設置自体が不透明な情勢となっている。(九州総局 高瀬真由子)

 九州電力川内原発(薩摩川内市)は1号機が10月6日から定期検査(定検)に入る。12月11日までを予定しており、その間は運転が停止する。

 定検後の再稼働に対し、三反園氏がどのような姿勢で臨むかが、焦点になる。

 三反園氏はこれまで、原発への対応について「委員会の提言を基に総合的に判断したい」と発言しており、委員会の議論が影響するのは間違いない。

 三反園氏は、原子力工学や地震学などの専門家で構成する考えは示した。しかし、今月14日に開会した県議会9月定例会に、委員会関連の議案は提出されていない。

 今後の議会日程を考えれば、定検後の川内1号機再稼働について、委員会で議論できない公算が大きくなっている。

 21日の代表質問では、選挙で三反園氏を支持した県民連合の上山貞茂議員が、有識者委員会の設置について尋ねた。

 上山氏は「速やかに立ち上げないと再稼働の議論ができない。議案や予算の提案がされていないが、追加提案する予定か」と迫った。三反園氏は「できるだけ早くつくれるよう努力する。それに尽きる」と述べ、理解を求めた。

 こうした答弁に、上山氏は「不十分だ」と憤った。

 また、三反園氏は自らが見直しを表明した避難計画と、定検後の運転再開の関係について「制度的にはリンクしていない」とした。計画見直しを再稼働の要件としない考えを示唆した。

 原発問題は資源小国・日本のエネルギー政策や九州経済の浮沈に直結する。その重みが伝わったのか、三反園氏から、単純な「脱原発」姿勢は影を潜めていた。

最終更新:9月21日(水)22時12分

産経新聞