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(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮の闇市場、最近5年で倍増

朝鮮日報日本語版 9月21日(水)9時51分配信

 北朝鮮の市場の数が故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の時代には200カ所ほどだったのが、今の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の時代になると400カ所、およそ2倍に増えていることが分かった。米国ジョンズホプキンス大学国際関係大学院(SAIS)のカーティス・メルビン研究員が上空から北朝鮮を撮影した衛星写真を分析したところ、北朝鮮の市場の数は2010年には200カ所を少し上回る程度だったのが、現在は400カ所以上にまで増えていることが分かった。これについて韓国情報当局の関係者は「市場を利用する北朝鮮住民は1日180万人に達するものとみられる」とした上で「平壌の富裕層や兵士らを除く一般住民の多くは、市場を通じて生活の糧を得ている」と伝えた。

 北朝鮮で市場が活性化すれば、短期的には国際社会からの制裁により庶民が受ける衝撃を多少は緩和する効果がありそうだ。

 北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は「国連安保理などが北朝鮮に対する制裁をいくら厳しくしても、中国との国境を行き来する行商人まで足止めすることはできない」「行商人たちを通じて中国製の生活必需品や食料が市場に流れ込んでいるため、制裁が発動された後も庶民生活にはさほど大きな影響は出ていない」と伝えた。今年3月に国連安保理が北朝鮮に対する新たな制裁を開始してから6カ月が過ぎたが、市場で売られる米の価格は制裁前とほぼ変わらず安定しているようだ。

 別の消息筋によると、かつては中国の国境に近い村はどこも貧しかったが、最近は市場ができたことで他の地域よりも暮らしぶりはよくなったという。このように各地で市場が広まれば、金正恩政権に対する住民の不満も多少は和らげる効果が出ているとの見方もある。

 しかし長期的にみると、市場の活性化は北朝鮮の体制にとって大きな負担になりそうだ。まず市場を通じて北朝鮮の各地に外の情報が伝わっている影響で、住民の価値観が少しずつ変化しているという。市場を通じた生活に慣れ切った北朝鮮住民らは「今、北朝鮮には二つの党(ダン)がある。その中の『チャンマダン(市場)』はわれわれを食わせてくれるが、『(朝鮮)労働党』は何もしてくれない」などと語り合っているそうだ。

 韓国政府系シンクタンクの研究員は「金正恩氏は市場をいつでも統制できると考えているため、市場の広がりを多少は黙認している」とする一方「しかし市場がいつしか金正恩氏の統制から抜け出す日が必ず来るようになるだろう」と予想している。

 ちなみに大統領直属の統一準備委員会が作成した報告書も「北朝鮮経済はすでに後戻りできないほど市場経済化の道を進んでいる」と指摘している。

最終更新:9月21日(水)9時51分

朝鮮日報日本語版

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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