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人前で堂々と妻を褒められますか?

朝日新聞デジタル 9月21日(水)12時29分配信

【銀座・由美ママ 男の粋は心意気】

 自分の妻を他人に紹介するとき「愚妻」という言葉を使う人がいます。妻のことが話題に出ると「ウチのは気が利かなくて」「ウチのは文句ばっかりで」と、マイナスのことを言う人も少なくありません。謙遜や照れ隠しで、ついそう言ってしまう人も多いとは思います。日本人は、自分の妻を褒めたり自慢したりするのは「体裁が悪い」「照れくさい」という意識があるのでしょう。
 これが欧米人になると、状況は逆です。「ウチのワイフは料理が上手なんだ」「すごく子ども思いなんだ」と妻を褒め、自慢げに写真を見せてくれる人もいます。彼らにしてみれば、愛する妻を誇るのは至極当然。むしろ「人前で、自分の妻を褒めるなんてカッコ悪い」という日本人特有の“謙遜は美徳”的な感覚は理解できないかもしれません。
 さて「クラブ由美」のお客さまに、某大手企業に勤務するトップ営業マンの方がいらっしゃいます。デキる営業マンは、商品よりも自分という人間の信用を売っているといいます。つまり、商品の魅力もさることながら、それを売る人の人柄や人間力が重要だということ。そのお客さまも、明るく誠実で、男性としての品格があり、まさに人としての魅力にあふれた方です。
 私はその方の奥さまとも、食事をしたりゴルフをしたりとプライベートでもお付き合いをさせていただいているのですが、ご主人同様、奥さまもとても素敵な方です。気配りができて、やさしくて、でも芯は強くてしっかりもの。頭脳明晰(めいせき)でしかも美人。「男性にとって、まさに理想の女性」と誰もが思うような女性なのです。
 そして男性の器量は、奥さまや付き合っている女性を見ればわかるもの。そんな彼女に「この人と人生を共にしたい」と思わせたのですから、そのお客さまの男子力はやはり相当なものでしょう。さらにそのお客さまが素晴らしいのは、周囲に堂々と「僕にとって人生で最大の宝は妻です」と公言していることです。その言葉には、わざとらしい不自然さは微塵もありません。本当に自然に、いつも心からそう思っているからこそ言える言葉からは、ご主人が奥さまに感謝している思いが伝わってきて、一緒にいる私も幸せな気分になれます。
 人前で堂々と「妻は宝物」と言い切れる。「妻がいるから自分の人生は最高に充実している」と照れずに言える。「自分が選んだ人は間違いなかった。自分を選んでくれた人は素晴らしい人だった」と自信を持って言える。その人への思いを照れずに言葉にできる。そういう男性って魅力的だと思いませんか。これは夫婦以前の人間同士の関係において、相手への愛情や感謝、信頼があるからこそですよね。もちろん程合いもあり、状況を考える必要もあるでしょう。また、欧米の真似をするということでもありません。でも、変に遠慮し過ぎず、気持ちよく自分の妻を褒められる男性は「粋」だと思うのです。

(文 銀座「クラブ由美」オーナーママ・伊藤由美 / 朝日新聞デジタル「&M」)

朝日新聞社

最終更新:9月21日(水)12時58分

朝日新聞デジタル

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