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向精神薬など大量持ち出し 女性看護師「眠れず」 麻酔薬で意識を失い判明 船橋市立医療センター、処分へ

千葉日報オンライン 9/21(水) 11:51配信

 船橋市は20日、市立医療センター(同市金杉1)に勤務する30代の女性看護師が、院内から向精神薬や麻酔薬などを無断で大量に持ち出して自宅で使用していたと発表した。「眠れなくなったので持ち出した」と話しているという。市は同日、千葉県に届け出た。今後、看護師の処分を検討するとともに、県警に被害届を提出する方針。

 同センターによると看護師は今年8月16日から9月18日にかけて8回にわたり、がん治療の鎮痛などに使われ睡眠持続作用のある向精神薬の「ソセゴン」や「ミダゾラム」のアンプル42本と麻酔薬の「プロポフォール」9本のほか、注射器、注射針などを運搬用のカーゴから抜き取り。医師のIDパスワードを無断で使用しパソコンを操作したり、書類を改ざんするなどして持ち出し、鎌ケ谷市の自宅で使用していたという。

 今月13日未明に自宅で麻酔薬を使用中に意識を失い、同居する母親の通報で救急搬送され、無断持ち出しと使用が判明した。看護師は同センターの事情聴取後、医師から抑うつ状態と診断され15日から自宅療養していたが、18日夜にセンターに入り込み再び同様の手口で麻酔薬を持ち出し自宅で使用した。

 看護師は同センターで約16年勤務するベテラン。昨年10月に看護局内での異動後に職場の人間関係などから抑うつ状態となった。今年6月から1カ月間の病気休暇を取って復帰訓練を受けた後、7月から再び勤務していた。センターの聴取に「まったく眠れなくなったので薬を持ち出した」と話しているという。看護師は現在、専門の治療が受けられる医療施設に入院している。

 船橋市は20日、県に対して「向精神薬事故届」を提出。看護師の処分を検討するとともに、来週にも船橋署に被害届を提出する。

 同センターの高原善治院長は「職員が不正に薬品を持ち出すという事態を起こし、心からおわびする。早急に再発防止に取り組み、明らかになった事実関係について厳正に対処する」とのコメントを出した。

最終更新:9/21(水) 12:03

千葉日報オンライン