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超巨大ブラックホールが星を食べ、炎を吹き出す様子の観察に成功

sorae.jp 9月21日(水)9時0分配信

天体から光まで、全てを飲み込んでしまう超巨大ブラックホール。その超巨大ブラックホールが星を捕食し、巨大なフレアを吐き出す様子が新たに観測されました。上の画像はデータを元にしたイラストですが、なんとも幻想的な光景ですね!
 
このような超巨大ブラックホールは太陽の数百万倍もの質量を持ちます。そして天体が近づくと重力によって星を飲み込み、バラバラに引き裂いて中に引きずり込んでしまうのです。そして同時に、紫外線やX線のフレアを吐き出します。今回の2つの新たな研究では周囲の塵がこのフレアを吸収し、そして新たに光を放出する機構を解き明かしています。
 
ジョンホプキンズ大学のSjoert van Velzen氏は、「このように赤外線のエコーが複数のイベントから観測されたのは、今回が初めてです」と語ってます。観測にはNASAの広域赤外線探査衛星(WISE)が利用され、また中国科学技術大学のNing Jiang氏も同様の光の放出を観測しています。
 
こうしてブラックホールから放出されるフレアは非常に強力で、あらゆる塵を破壊するほどのエネルギーを持ちます。しかしフレアの周囲の塵は生き残り、数兆億マイル(約半光年)にもわたってフレアの光を吸収するのです。そして加熱された塵が放出する赤外線が、今回の観測で捉えられました。研究者たちはこのフレアと赤外線の放出タイミングの違いから、その位置や性質を特定できるとしています。
 
NASAのジェット推進研究所の天文学者のVaroujan Gorjian氏は、「今回の研究で加熱された塵を確認し、星の破壊からどれだけのエネルギーが生成されたのかを計測することができます」と語っています。宇宙のさまざまな場所で星が生まれ、ブラックホールによって強力なエネルギーに変換される……まさに壮大な宇宙ドラマですね!

最終更新:9月21日(水)9時0分

sorae.jp