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船越英一郎、亡き父・船越英二さんの代表作「黒い十人の女」を自らリメイク実現

スポーツ報知 9月21日(水)10時1分配信

 俳優・船越英一郎(56)が、29日にスタートする読売テレビ制作ドラマ「黒い十人の女」(木曜・後11時59分)で深夜枠ドラマに初主演する。亡き父・船越英二さんの代表作でもある1961年公開の同名映画(市川崑監督)を「なんとかリメイクしたい」と自ら動いて実現させた意欲作だ。“十股”をかけるモテ男のテレビプロデューサー・風松吉(かぜ・まつきち)役。今年の芸能界は不倫の話題が続くが、「だからこそ今やるべきドラマ」と熱く語る。(筒井 政也)

■3年前に志す

 映画は、松吉が、妻と不倫相手に殺害を共謀されるモノクロ作品。19歳の時に初鑑賞し、「スタイリッシュでシュールで、しかも深みがある」と衝撃を受け、何度も見返した。「年齢を重ねるごとに、新たな面白さを発見して」松吉の年齢設定に近づいた3年前にリメイクを志した。「演じるには年齢的に崖っぷち(笑い)。メディアは何でもよかったけど、まさか連ドラとは。うれしい驚きでした」

 自身の出生直後に撮影され「運命的なものも感じる」という、父の当たり役への挑戦。「松吉って、実は何の魅力もない男。父親はキレイで整った顔を封印し、情けない表情をし続けた。美貌が邪魔で、やりにくかったのでは。じゃあ、僕がやろうかと(笑い)。『情けなさ』に代えて、僕は『温かさ』を盛り込みたい」と別のアプローチで臨む。

■実体験生かした役作り

 実体験を生かした役作りだ。「僕も割と“人ったらし”。松吉は万人に温かいんです。という事は、特定の一人にとっては冷たい。『アナタは本当にみんなに優しいね』って、奥さん(松居一代)も含め、若い頃から悪意を込めて言われ続けてきましたから。このドラマをやるために今まで修羅場の疑似体験をしてきたので。…結婚する前の話ですよ!」と笑わせた。

■今こそこのドラマ

 脚本は「素敵な選TAXI」(フジ系、2014年)でも才能を発揮したお笑いタレント・バカリズム(40)が担当。「天才。魅力的なダイアローグ(会話のセリフ)をたくさん持っている」と船越も高く評価する。登場人物のやりとりにはスマホアプリのLINEも多用。初回放送では「みなさんの大好物の不倫」といった旨のセリフも飛び出すなど、世相の映し鏡的要素もある。

 「55年前の映画は、テレビ時代へと移行した時に作られた。刹那を切り取る箱(テレビ)に操られると、こんな男や女になっちゃうよ! という作品でした。今、インターネットという化け物が現れ、半世紀に一度訪れるメディアの変革期。誰もが匿名で好き放題言い合い、不倫の話題で盛り上がる。メディアのあり方が変わってきた今こそ、このドラマなのでは」

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最終更新:9月21日(水)10時1分

スポーツ報知