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江藤新平、知ってる? 佐賀藩の偉業・偉人、低い認知度

佐賀新聞 9/21(水) 10:23配信

維新150年向け、県「情報発信に力」

 佐賀県民の9割が大隈重信を「知っている」けど、4割は江藤新平を「知らない」-。佐賀県が、幕末・維新期の佐賀の偉人や佐賀藩の偉業に関する県民意識調査を実施したところ、こんな結果が出た。大砲や蒸気船の開発、製造、理化学研究など佐賀藩の偉業を七つ問う質問では、「知っている」人がすべて半数を下回った。県では2年後に控える「明治維新150年」に向けて情報発信や啓発事業に力を注ぐ。

 調査は8月中旬の4日間、佐賀、唐津、鳥栖、鹿島の4市内で対面聞き取りで実施した。幕末・維新期の佐賀の偉人12人と佐賀藩の偉業7項目について認知度を聞いたほか、「明治維新150年」を知っているかなど10問程度を聞き取った。10~80代の男女456人のうち424人が全項目に回答した。

 認知度は、名前とその業績を把握していたら「知っている」、名前など断片的にしか知らない場合を「聞いたことがある」、全く知らない場合を「知らない」とした。

大隈重信は抜群の認知度

 偉人では、大隈重信が「知っている」90.5%と抜群の認知度を誇り、「知らない」はわずか6.3%だった。2番目は、大砲や蒸気船の開発、製造など近代化に尽くした佐賀藩10代藩主の鍋島直正で「知っている」60.9%で「知らない」が30.6%。初代司法卿として近代司法制度の整備に貢献した江藤新平は「知っている」51.6%に対し「知らない」が41.2%と、同じ明治の元勲の大隈重信とは対照的に認知度の低さが目立つ。

佐賀藩の偉業は「大砲製造」

 佐賀藩の偉業に関しては、「鉄製大砲の製造」「蒸気船の製造」「パリ万博への出品」「理化学研究」「弘道館」「西洋医学」「長崎警備」を尋ねた。一番認知度が高かったのは「大砲製造」で「知っている」が46.6%、次いで「蒸気船」32.8%で、最も低かったのは「長崎警備」の19.6%だった。

維新150年も浸透せず

 また2018年が「明治維新150年」にあたることを知っていたのは、16%にとどまった。

 県は「明治維新150年」に向けて幕末・維新期の偉人や偉業の顕彰を進める考えで、9月県議会にも関連予算案を提案している。県文化課は「佐賀の歴史や文化に誇りを感じると答えた人は6割に上っている。この数字をさらに広げるためにも今回の結果を踏まえた情報発信に取り組みたい」と話す。

最終更新:9/21(水) 10:41

佐賀新聞