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常磐鋼帯、タイにアルミスリットセンター新設

鉄鋼新聞 9/21(水) 6:02配信

 アルミスリット加工専業の常磐鋼帯(本社・東京都江東区東雲鉄鋼団地内、社長・谷川豊氏)はタイに進出する。来春をめどにアルミスリットセンターを開設し、圧延メーカーなどからの受託加工を開始する。自動車や民生・電機産業が集積している東南アジアで、アルミ圧延メーカーのスリット加工ニーズを捕捉する。

 新会社名は「トキワスリッター」。昨年12月に資本金500万バーツ(約1500万円)で設立され、常磐鋼帯(49%出資)のほか三井住友銀行系企業なども出資した。社長には泉照男取締役製造部長が就いた。
 新工場はバンコクから車で40分程度に位置するサムットプラカーン県バーンボー郡に建設する。敷地面積は5千平方メートル、建屋面積が1300平方メートル。すでに着工しており、スリッター2基や検査設備といった各種設備の据え付けを進め、年明けからの試運転稼働を目指す。想定する需要分野は国内でも手掛けるフィンやチューブなど自動車熱交換器材や缶材といった分野に加え、その他一般材についても幅広く対応していく。
 新工場に導入するのはスリッター2基(広幅・狭幅)と付帯設備。スリッターは段階的に稼働を始める計画で、加工能力は17年に年3千トン、18年には年5400トンとなる。
 加工範囲は板厚0・04~2・0ミリ、板幅10・5ミリ以上。中長期的には板厚を最大4・0ミリまでの対応を視野に入れるほか、品質面でも操業1年内のISO9001認証取得を目指す。
 また製造設備に加えて在庫や出荷を一元管理した基幹システム「NEW TOPS」を導入し、日本並みの納期や品質管理を徹底する。製品直送のための保管・デリバリー体制も整え、ユーザーのコストダウンを支援する。
 人員は泉社長のほか日本人スタッフ1人を派遣。そのほか現地採用スタッフも合わせ、まずは15人の陣容でスタートする。
 常磐鋼帯は1952年に創業した独立系アルミスリット専業会社。国内の大手アルミ板・箔メーカーのすべてから受託加工を受けているほか、商社・流通、ユーザーから引き合いにも対応している。国内には本社工場と茨城工場の2拠点を持っており、両工場へは品質向上などを狙い各種設備の更新などを推進している。タイ拠点の立ち上げとともに本社工場・茨城工場の能力を向上させ、国内外で受注体制をさらに強化する考え。

最終更新:9/21(水) 6:02

鉄鋼新聞