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国内最大規模の日本伝統工芸展、日本橋三越本店で開催

朝日新聞デジタル 9月21日(水)13時11分配信

 国内最大規模の工芸作品展「第63回日本伝統工芸展」(文化庁、日本工芸会、朝日新聞社など主催)が9月21日から10月3日まで東京都中央区の日本橋三越本店で開催される。開会に先立って20日、特別内覧会が開かれ、関係者が見どころなどについて語った。

【各受賞作品を写真で】

7部門約600点を展示

 日本伝統工芸展は、日本の優れた伝統工芸の保存と後継者の育成を目的に公益社団法人日本工芸会が毎年開催。今回は、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門にわたり、重要無形文化財保持者の最新作や一般公募作品から選ばれた入選作約600点が展示される。
 内覧会では文化庁の齋藤孝正・文化財鑑査官が「2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催に向けて、我が国の文化芸術を国内外に発信していく上で、伝統工芸が果たす役割は極めて重要」と展覧会の意義を強調。日本工芸会の室瀬和美副理事長からは「日本の工芸を海外に発信する際に『Craft』と表現してきたが、3年前からは『Kogei』という言葉で発信している。今年から秋篠宮眞子内親王殿下が日本工芸会の総裁にご就任いただいたのを機に、ぜひとも若い世代の方々にも見ていただきたい。今回の総裁賞も眞子様がご自身でお選びになったものです」と、熱を帯びた説明があった。
 日本工芸界総裁賞を受賞したのは丸山浩明さん作の「ろう引楓造象嵌飾箱(ろうびきかえでつくりぞうがんかざりはこ)」。丸山さんは「木でいろいろなものを作る人間なので、一番重要なのは木目。楓の1枚の板から受けた水、水流、水紋、そういうイメージを膨らませて今回の作品を作りました」と語った。ほかにも高松宮記念賞の松本三千子さん作「省胎七宝鉢『蒼海』(しょうたいしっぽうはち そうかい)」、朝日新聞社賞の田島正仁さん作「彩釉器(さいゆうき)」など各受賞作をはじめ、一般公募(応募総数1551点)から選ばれた入選作品など627点が展示されている。

 会場の日本橋三越本店は、2014年に「カルチャーリゾート百貨店」宣言を行い、特に日本の美意識を伝える取り組みに力を入れている。中陽次三越日本橋本店長は「本展のように日本最高の作品が一堂に並ぶのは心が躍る。一つ一つがまるで小さな宇宙のようだ。工芸は、伝承された技術をベースにしながら、現代の作家さんたちがさらに新しい表現に挑戦しているファインアートのフィールドでもある。多くの方にその魅力を知っていただきたい」と、力強くアピールした。

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第63回日本伝統工芸展
会期:2016年9月21日(水)~10月3日(月)
時間:午前10時30分~午後7時30分(最終日は午後6時閉場)
場所:日本橋三越本店 本館・新館7階ギャラリー
入場料:無料

(朝日新聞デジタル「&M」)

朝日新聞社

最終更新:9月21日(水)13時11分

朝日新聞デジタル