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追悼祈念館企画展 原爆投下直後つづる 同級生の手紙など紹介

長崎新聞 9月21日(水)9時15分配信

 旧長崎師範付属小の卒業生で、福岡女学院名誉院長、徳永徹さん(89)=福岡県春日市=が所有する、長崎への原爆投下直後に同級生から届いた手紙などを紹介した企画展が20日、長崎市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で始まった。12月25日まで。

 徳永さんは東京生まれ。父親の転勤に伴い1938年に同付属小に転入し、40年に卒業。原爆投下当時は旧制第五高等学校(熊本)2年生だった。

 同祈念館が主催する企画展では、徳永さんの弟と付属小時代の同級生が、いずれも45年8月12日に長崎入りした際につづった手紙などを写真で紹介するパネル4点と、年1回発行された付属小の同窓会誌の5冊を展示している。

 同級生からのはがきでは「実際の被害は俺の想像を遥(はる)かに超えていた」と被害の大きさを報告。弟からの手紙には「僕は浦上辺りに来て、本当に何も言えず、泣きたくなった。そして『畜生』と思わずうめいた」と当時の心情が記されている。また、46年2月発行の同窓会誌には、原爆で亡くなった友に宛てた徳永さんらの追悼文が紹介されている。

 徳永さんは企画展で紹介している手紙やはがき、同窓会誌のほか、戦時中の日記を基に、2015年、自身を含む当時の若者の思いをつづった「少年たちの戦争」(岩波書店)を出版した。同祈念館の担当者は「原爆投下の数日後に書かれた手紙が残っているのは珍しい。戦時下を生き抜いた少年たちの心情を知ってもらいたい」と話している。

長崎新聞社

最終更新:9月21日(水)11時27分

長崎新聞