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「2045」作者の高校生を実名取材~新作CGはあのスタジアム

読売新聞(ヨミウリオンライン) 9月21日(水)18時30分配信

 近未来の地球をCG(コンピューター・グラフィックス)で描いた映像作品「2045」を2月にネットで公開し、大きな話題となった中学3年生(当時)男子が、このほど実名で読売新聞の取材に応じた。この春進学した高校の映画部で、東京オリンピックの舞台となる新国立競技場のCGを制作するなど、旺盛な制作意欲はそのまま。子供のころから続けてきた映像制作への思いや、時間とコストを徹底的に切り詰めるプロ顔負けの制作手法などを語ってくれた。(読売新聞専門委員・松井正)

【動画】新作CGは超リアルな新国立競技場。小学生時代の“模型破壊”作品なども初公開

 今回実名・顔出しでの取材に応じたのは、ペンネーム「38912 DIGITAL」こと東京・文京区に住む高校1年生の三宅智之君(16歳)。これまで匿名取材が条件だったが、2月に作品を公開した際の対応を見たプログラマーの父親(46歳)から、「高校生になったし、もう自分で判断できる」とお許しが出て、初めての顔出しとなった。

 この春にお茶の水女子大学付属中学を卒業し、埼玉県の早稲田大学本庄高等学院に通う。片道1時間半の新幹線通学を続ける毎日で、「帰宅が遅くてクタクタになることもありますが、新幹線の中でもタブレットPCで作業できるので充実してます」と笑う。身長1メートル79センチ、体重60キロ・グラムのスリムな高校男子。3月の取材時から1センチ伸び、まだ育ち盛りのようだ。

 高校では映像制作を続けられる映画部と同時に、演劇部にも入った。「作品中の人物表現を知ることができるし、元々人前でプレゼンするのが好きだったので」という。既に推理劇で、真犯人の警官役をこなすなど、2足のわらじを楽しんでいる。

 2月にユーチューブに公開した映像作品「2045」は、リアルなCGと、技術的特異点とされる未来を絡めた巧みな演出が評判となり、120万回以上見られた。「これがきっかけで様々なつながりでき、本当に公開して良かった」と振り返る。

 中でも、自身の映像制作の原点となり、最も好きな映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの山崎貴監督に、動画をきっかけに会えたことが嬉しかったという。喫茶店で思いのたけをぶつけ、「本当にALWAYSが好きなんだね」と驚かれた。「建物の破壊シーンや、ビルの中の蛍光灯が好きです」と伝えたところ、「変態だね。でも変態が世界を変えるんだよ」と言われたことも明かし、「最高の誉め言葉でした」と興奮気味に語った。

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最終更新:9月23日(金)12時27分

読売新聞(ヨミウリオンライン)