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今の国連安保理は機能しているのか? 日本の立ち位置とは

AbemaTIMES 9月21日(水)12時51分配信

(C)AbemaTV

2016年9月9日、北朝鮮が5回目の核実験を行った。北朝鮮はその数日前にも、中距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射した。それらはおよそ1000キロ飛行し、3発とも日本の排他的経済水域に落ちたと見られている。

それに対して、国連の安全保障理事会は「すべての安保理メンバーは、北朝鮮のミサイル発射が明白な国連決議違反であると認識している」と声明を発表した。先月24日に北朝鮮がミサイルを発射した時にも、国連安保理は決議違反と非難している。いままで北朝鮮への制裁強化に慎重な姿勢だった中国でさえ、声明の発表には同意する意向を示した。しかし、北朝鮮側がその声明に従うことはなく、国際社会との摩擦は強くなる一方だ。

そのような状況の中で、今の国連安保理は本当に機能しているといえるのだろうか?

そもそも国連は第2次世界大戦後、世界平和と経済や社会生活などの国際協力を目的として設立された組織だ。代表的な活動のひとつに、PKO(平和維持活動)があり、紛争地域や秩序不安定な地域に軍隊などを派遣、世界の平和と安全に貢献している。日本も24年前に初めて参加して以降、多くの予算を負担してきた。

しかし日本は、議案拒否権など、強大な権限を持つ常任理事国に選出されていない。第2次世界大戦の戦勝国5カ国で構成された組織であることの他に、拒否権を持つP5(米国、中国、ロシア、イギリス、フランス)の基本的利害関係が一致しないことが理由だ。加えて国連憲章には日本を第2次世界大戦時の連合国の“敵国”とみなすような条文が残っており、ロシア外相が北方領土問題についてこの敵国条項を引き合いに出し、返還を拒むような発言をするなど、足並みが揃わないことは多々ある。

そういった国連安保理における日本の立ち位置について、国連の歴史を研究する外交史研究家の慶應義塾大学の細谷雄一教授は「集団安全保障という世界で平和を作るときに、日本は本当にお金を払うだけでいいのか。日本の貢献の仕方がその先の日本の見方につながるため、考え方を変えていかなければならない」と、述べた。

世界の平和を保つ国連安全保障理事会に、これから日本はどのような形で貢献していくことになるのだろうか。今後の行方が注目される。

最終更新:9月21日(水)12時51分

AbemaTIMES

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