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北朝鮮「新型衛星用ロケットエンジンの試験に成功」…理論上は米本土行きのICBMも可能に

ハンギョレ新聞 9/21(水) 6:42配信

労働新聞、大々的報道 「静止衛星運搬用の大出力エンジン 推進力80トン、燃焼時間200秒」 ICBMの最小射程距離の5000キロメートルをはるかに超える 専門家たちも敏感な反応 「国際社会が容認できる限界値を超えるもの」

 北朝鮮が新型ロケットエンジンの性能試験に成功したと発表した。従来のロケットエンジンより推進力と燃焼時間が大幅に向上したものと見られ、北朝鮮のミサイル技術高度化に対する懸念が高まっている。北朝鮮の5回目の核実験に対応するため、国連安全保障理事会で行われる追加決議の議論にも影響を及ぼす見通しだ。

 北朝鮮労働党機関紙の「労働新聞」は20日、「わが国で初めて開発した静止衛星の運搬ロケット用の大出力エンジンの地上噴出試験が成功的に行われた」として、1面全面にわたり写真9枚と共に大々的に報じた。実験は西海(黄海)衛星発射場(平安北道鉄山郡東倉里<トンチャンリ>)で実施され、金正恩(キムジョンウン)労働党委員長が現地指導したと、同紙は伝えた。米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」は同日、東倉里発射場を捉えた最新の衛星写真を公開し、「17日から発射場周辺に発射台と貴賓の参観台が設置されるなど、実験準備の動きが観測された」と報じた。

 労働新聞は「新たに開発された大出力エンジンは単一エンジンであり、推進力は80重量トン(tf)だ。今回の大出力エンジンの地上噴出試験は燃焼時間を200秒にし、発動機燃焼室の燃焼特性や各種のバルブ、操縦系統の動作の正確性、構造の信頼性を最終的に確証することを目的として進められた」と明らかにした。また同紙は「大出力エンジンが完成したことで、国家宇宙開発5カ年計画期間に静止衛星運搬ロケットの開発を確実に完成できる科学技術的基盤が整った」と主張した。

 金正恩委員長は「それぞれ異なる用途の衛星をさらに多く製作・発射し、数年間で静止衛星の保有国にしなければならない」としたうえで、「今回の試験成果に基づいて衛星発射準備を進め、人民により大きな勝利を知らせよう」と述べたと、労働新聞は伝えた。

 専門家たちは、特に「静止衛星の運搬用ロケット」という北朝鮮の主張に敏感な反応を示した。静止衛星は高度3万5800キロメートル上空の静止軌道まで到達しなければならず、同じ技術を兵器に転用すれば、理論的には米国本土まで達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)も作ることができるからだ。大陸間弾道ミサイルの射程距離の最低基準は5500キロメートルだ。

 ロケットエンジンの開発を完成するためには、燃焼実験を幾度も繰り返さなければならない。しかし、これまで北朝鮮が見せてきた行動からすると、早期に発射実験を行う可能性も排除できない。特に、5回目の核実験を「朝鮮民主主義人民共和国の創建」記念日の9月9日午前9時(北朝鮮時間)に合わせて実施したことから、朝鮮労働党創建71周年記念日の10月10日を(次の実験日として)注目しなければならないという指摘もある。韓国国防部当局者は「来月に北朝鮮軍の追加的な動きがあるかどうかを綿密に追跡・監視する」と話した。

 一方、北朝鮮が当分は発射実験に乗り出さないとする見方もある。コリア研究院のキム・チャンス院長は「発射実験を通じて、大陸間弾道ミサイル級のロケットの開発を完成させるのは、国際社会が容認できる限界値を超えるもの」だとしたうえで、「発射実験までの過程を細かく分けて段階的に圧迫を強めていく『サラミ戦術』を展開する可能性が高い」と指摘した。この場合、「党創建記念日の軍事パレードで新しいエンジンを装着した新型ミサイルを披露する可能性もある」とキム院長は予想した。

 統一部当局者は「解放(光復)以来最悪の水害を被ったと自ら主張する状況で、莫大な費用をかけて核とミサイル挑発を継続する北朝鮮の態度が嘆かわしい」と話した。

チョン・インファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:9/21(水) 6:42

ハンギョレ新聞

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うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。