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“怪物”に引退を決意させた男 赤ヘルの系譜~6番打者編~

ベースボールキング 9/21(水) 8:00配信

赤ヘルの系譜 ~6番打者編~

 四半世紀ぶりに訪れた歓喜に、広島の街が真っ赤に燃えた。

 高く厚い壁を乗り越えた今だからこそ振り返りたい25年前の記憶...。あの時の広島と今の広島を比較していくこの企画。今日は“6番打者”を見ていこう。

“怪物”・江川を引退に追い込んだスラッガー

 今から25年前、広島の6番を担っていたのは小早川毅彦。プロ8年目の30歳であった。

 1983年のドラフト2位で広島に入団した左のスラッガーは、1年目から一塁のポジションをつかみ取り、112試合に出場。打率.280、16本塁打、59打点の成績で新人王に輝いた。

 以降は90年まで7年連続で2ケタ本塁打を継続。あの怪物・江川卓に引退を決断させたと言われる逆転サヨナラ2ランも多くのファンの記憶に刻み込まれていることだろう。

 ただし、優勝した91年は打率.259、7本塁打で39打点とらしくない成績に終わっている。その後の2年は再び2ケタ本塁打を続けるも、94年からは代打がメインに。そして96年のオフには自由契約となってヤクルトへと移籍している。

 

チームのために身を削る助っ人

 さて、それでは今年の広島の6番打者と言えば...。複数のパターンがあったが、ここではブラッド・エルドレッドを選びたい。

 今シーズンは開幕から絶好調。4割近いアベレージで打ちまくり、序盤の快進撃を支えた。途中で故障による離脱もあり、痛みを抱えながらの出場も少なくなかったが、打撃だけでなく守備でも常に全力を尽くす姿は多くのファンの心をつかんで離さない。

 今年で来日5年目。広島の助っ人で5年間も在籍したのはあのジム・ライトル以来で史上2人目のこと。そんなところからもエルドレッドの信頼の高さを伺い知ることができる。

 5年間で積み上げた本塁打は99本。気が付けば節目の記録も目前だ。

 復活への土台作りから優勝まで...。激動の5年間を支えてきた助っ人の貢献度は計り知れない。


【6番打者・比較】
▼ 小早川毅彦
・ポジション:一塁手
・投打:右投左打
・実働:16年
[1991年] 92試 率.259(239-62) 本7 点39 盗0
[通算成績] 1431試 率.273(3997-1093) 本171 点626 盗34


▼ エルドレッド
・ポジション:外野手
・投打:右投右打
・実働5年
[2016年] 92試 率.293(304-89) 本19 点48 盗1
[通算成績] 420試 率.259(1482-384) 本99 点273 盗7

※成績はすべて9月21日終了時点のもの

BASEBALL KING

最終更新:9/21(水) 13:24

ベースボールキング