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地元舞台の薪能で魅了 加賀で「実盛」

北國新聞社 9月21日(水)3時17分配信

 加賀市文化財総合活用事業実行委員会の薪能(たきぎのう)「実(さね)盛(もり)」(本社後援)は19日、加賀市のホテルアローレで行われた。加賀国篠原(現篠原町)で落命した平家方の老将斎藤別当実盛の霊が現れ、成仏できない様子を描いた能「実盛」が披露され、観客が地元を舞台にした幽玄の世界を楽しんだ。

 世阿弥(ぜあみ)作の「実盛」は老将の死後の苦悩を描いており、佐野由於(よしお)さんがシテの実盛の霊を演じた。木曽義仲軍と争った篠原合戦で髪を黒く染めて出陣した場面を回顧する一幕や、義仲方の手塚太郎光盛に討ち取られた無念さを振り返る姿を演じた。

 能村祐丞さんらは狂言「呂蓮(ろれん)」で旅の僧と宿主の出家を巡る軽妙なやりとりを示し、雅楽演奏家太田豊さんとナレーター林恒宏さんが琵琶語り「実盛と駒王」を繰り広げた。雨天のため屋内での開催となった。宮元陸市長、田中和義実行委員長があいさつした。

北國新聞社

最終更新:9月21日(水)3時17分

北國新聞社