ここから本文です

日銀の発表遅れで昼休みが……金融関係者たちのぼやき

BBC News 9月21日(水)18時2分配信

日本銀行は21日の金融政策決定会合で、金融緩和策を強化するため金融政策の枠組みを変更することに決めた――のだが、この発表が遅れたため、金融関係者たちの昼休みに大きな打撃を与えた。その結果、ツイッターには、アナリストやトレーダーたちのぼやきが飛び交うことになった。

日銀は、マネタリーベース目標を廃止し、長期金利を「0%程度」にまで誘導すると目標を設け、国債買い入れで金利を操作するなどの新たな金融緩和手段を導入すると発表した――のだが、それが分かるまで、金融関係者たちは机から離れられず、パソコン画面から目が離せず、ひたすら待った。待ち続けた。たまにたわむれに「リロード」を押してみたりしながら。

日銀の会議は長引きがちだという定評があるだけに、あともうちょっとだけ待ってみようか。リロード。待つ。リロード……。

まだ?  まだ何も発表されない?  そうとなったら、ツイッターしかない。ツイッターに怒りをぶちまけ、暇をつぶすしかない――ということで、21日の昼前、多くの日本人トレーダーはせっせとツイートしていた。

しかしいくら「かんにんしてつかぁさい」とすがりつかれたところで、会合で忙しい黒田東彦総裁の耳には届かない。なので、待ちの態勢はまだ続いた。

「日銀は昼休みが1時までしかないって分かってるのか」

そう言われても、おそらく分かっていない。あるいは少なくとも、国中のトレーダーやアナリストの空腹を日銀は無視することに決めたらしかった。

日本だけではない、世界中のツイッター民が、あの長い長い金融政策決定会合のあおりを受けた。

机の前の骸骨。待ちわびて待ち続けた挙句、訪れた死……。

なかなかあり得ない死因だが、一部のツイッター利用者に言わせると、世界中のマスコミが注目すべき一大スキャンダルだった。

私たちが取り上げましたよ、@tkosmzwさん。

時計の針はどんどん進む。もしかしてまさか、みんなして日時を間違えたのではないかという冗談さえ、飛び交い始めた。黒田総裁が寝坊したのではないかという人もいた。

延々と待たされた挙句、ついに日銀は門を開いた。そして発表が……ついに……そう、金利に変化なし。

やあ、そうだったのか。やっとわかった。発表内容はみんなの予想通りではあったけれども、もう待たなくていい。やれやれ。

やあやあ。それでは、日銀サイトを開いて、黒田総裁をはじめとする日銀政策委員の皆さんが何をそんなに時間をかけて決めていたのか、正確なところを見させてもらおうじゃありま……。

ちょ、ちょっと待って。

日銀サイトが落ちてる? 

決定の詳細を日銀サイトで調べようと思ったのはひとりだけではないわけで、おかげでアクセス集中で日銀サイトが「一時的に閲覧できない状況」になってしまったのだ。

英語では「Thank you for your patience」(お待ちいただきありがとうございます)と書いてあった。とはいえ、ここへきて誰もが「patience」(忍耐力)を持ち合わせているわけではなかった。

苛立つ大勢が、またしてもリロード&待つ&リロード&待つをひとしきり繰り返す中、やがてサイトはやっと復活した。

次第に明らかになる詳細から、冒頭で書いたように日銀が金融政策枠組みを変更するつもりで、物価上昇率2%目標は維持するつもりだと分かってきた。

特に驚く内容ではない。あの骸骨がいっきに生き返るほどの、意外性はなかった。

(大井真理子、アンドレアス・イルマー)

(c) BBC News

最終更新:9月21日(水)18時10分

BBC News

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。