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MMFの憂鬱な日まで今や秒読み-プライムから土壇場で30兆円流出も

Bloomberg 9月21日(水)7時3分配信

マネーマーケット・ミューチュアル・ファンド(MMF)業界の抜本的な改革につながる米証券取引委員会(SEC)の最終規則が10月14日に施行される。新たな規制の対象となるファンドから土壇場で最大3000億ドル(約30兆円)の資金が流出する事態に資金運用会社は備えている。

2兆6000億ドル規模のMMF市場の中で、より高い利回りを求めてコマーシャルペーパー(CP)などの証券で運用するプライムMMFが、今回の規制改革の主な対象。

米投資信託協会(ICI)のデータによれば、プライムMMFの運用資産は2015年の初めから既に約7000億ドル相当急減し、現在では7890億ドルまで落ち込んだ。資金流出は、銀行や企業の短期債務に対する需要を損なうことで調達コストを押し上げ、ドル建てロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)の上昇を招くなど、金融市場全体に影響が波及した。

このうち機関投資家向けプライムMMFと非課税MMFは、長年認められてきた1口当たり1ドルの固定制とする基準価額(NAV)の算出方法から、10月14日以降は市場価格の動きを反映する変動NAVに移行する。フィデリティ・インベストメンツやフェデレーテッド・インベスターズは、プライムMMFを国債やレポに投資するガバメントMMFに転換するなどの対応を行ってきたが、施行日が近づく中で、投資家のさらなる資金引き揚げに備えている。

シカゴに拠点を置くノーザン・トラストの短期債ディレクター、ピーター・イ氏は、プライムMMFからの追加の資金流出が新規制の施行日までに2000億ドルに達する可能性があると予想。TDセキュリティーズは7日のリポートで、流出額が最大3000億ドルに上るとの見通しを示した。

原題:There’s a $300 Billion Exodus Ahead With New Money-Fund Era (1)(抜粋)

最終更新:9月21日(水)7時3分

Bloomberg