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天竜川転覆事故初公判 予見性と危険回避措置の有無争点に 静岡

産経新聞 9月22日(木)7時55分配信

 乗客ら5人が死亡した天竜川下り船転覆事故の初公判では、事故の発生を予見できたか▽危険を回避する措置を講じていたか-の2点をめぐり、船頭主任として船頭の指導訓練を行う立場にあった小山正博被告が全面的に争う姿勢を示した。

 小山被告は「船が転回しないように2人の船頭が連携する指導もしており、180度も転回することは考えられない」と事故の予見可能性を否定。対する検察側は「事故現場は噴流などで大きく右転回することがあり、20人あまりを乗せた状態の船が斜航して岸壁に衝突する可能性は十分に予見できた」と主張した。

 また、検察側は小山被告が運航管理補助者であったことを踏まえ、安全管理体制の構築を怠ったために過去の転回事例を見逃していたことを指摘。「事故を未然に防止する情報を収集・活用することは、通常業務として行うべきだった」として小山被告の過失を問う構えだ。

最終更新:9月22日(木)7時55分

産経新聞