ここから本文です

枚方の地域ラジオ局が東北支援続ける 「声」のメッセージ、「救われた」 /大阪

みんなの経済新聞ネットワーク 9月22日(木)7時0分配信

 「エフエムひらかた」(枚方市岡東町、TEL 072-843-0081)が東日本大震災の被災地に「声」を届ける支援活動が5年半を迎えた。(枚方経済新聞)

エフエムひらかたの石元さんと気仙沼横丁・復興屋台村「大漁丸」の女将

 エフエムひらかたは、阪神淡路大震災を機に1997年に開局した枚方の地域ラジオ局。周波数は77.9MHz。

 同活動は、リスナーやラジオゲストからの応援メッセージをパーソナリティーが代読し、「声」のメッセージを被災地域のラジオ局に届けるというもの。「ラジオだからできる、言葉による心の支援」を掲げ、2011年6月11日以降、現在も毎月11日に届けられている(現在は一般リスナーからの募集は終了)。

 同局の石元彩プロデューサーは「震災後、リスナーから東北へ向けたメッセージが届き始めた。これを直接耳に届けられないかと模索し、震災の1週間後から募集を始め、向こうの地域ラジオ局や臨時災害放送局に声を掛けた」と振り返る。

 ピーク時には毎月40~50ほどのメッセージが届いた。パーソナリティーはボランティアで代読し、送料も自分たちで持つ。メッセージの入ったCDは、事前チェックの負担を減らすため、内容をすべて文字に起こしている。1つのトラックは1分~2分。CM中や曲の合間など、使い方は任せているという。

 石元さんは「活動が3年目を迎えるころ、向こうのラジオ局がそれぞれ『毎月やってくれるとは思ってもいなかったので支えられた』『こんな支援はほかにない。救われています』」とそろって同じような言葉を送ってきてくれた。いわゆる『節目の年』にどうするかという話もあったが、その言葉に背中を押された」といい、会社全体で継続の意志を固めたという。

 活動5年目、福島県富岡町が避難先の郡山市で開局した「おだがいさまFM」から、メッセージの受け取りを終了する申し出があった。「次に歩むため、自分らで頑張らなければ」との思いが寄せられる一方で、「まだまだ可能ならば続けて欲しい」という能動的な声も他局からあり、石元さんは「3年目の時とは違う、それぞれの歩み方を実感した」と話す。おだがいさまFMとはその後も、番組制作のサポートや電話中継などで縁をつないでいるという。

 石元さんは「こっちで災害が起こったとき、東北の人たちに『こんな思いをしたのに、また同じ間違いをしているのか』と思われたくない。6年後、7年後、10年後と見続けることで、次の災害に生かせることも沢山ある。私たちはつなげる役目で、どんどん発信していく。どう受け止めるかは、リスナーに任せたい」と話す。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月23日(金)18時37分

みんなの経済新聞ネットワーク