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滋賀のサンバに注目!東京五輪で日本代表入りが夢

日刊スポーツ 9月22日(木)0時4分配信

 男子プロバスケットボールリーグBリーグは22日、A東京-琉球戦で開幕する。24日に開幕戦を戦う滋賀(対三河、滋賀・ウカルちゃんアリーナ)のキーマンは、今夏に日本国籍を取得したCファイ・サンバ(29)だ。試合の命運を握ると言われるのが、外国人選手がコート上で同時にプレーできる人数の上限を定めた「オンザコートルール」。日本国籍取得選手という「特別な立場」で開幕に向かうサンバに思いを聞いた。

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 身長205センチ、体重105キロ。セネガル出身のサンバは滋賀唯一のプロスポーツチームから大きな期待を背負う。「自分は日本人として試合に出られる。リバウンドをどれだけ取れるか。うまい選手はたくさんいるので、僕がそこを頑張ると勝ちにつながる」。待ちわびる開幕へ鼻息は荒い。

 Bリーグが設定した「オンザコートルール」は、第1~第4クオーター(Q)の外国人選手出場の総数を6枠とした。各クラブは試合前に「1-2-1-2」「0-2-2-2」という具合で、各Qの外国人上限人数を設定する。そこに引っかからないのが日本国籍取得選手だ。彼らはオンザコート0の時間帯も出場可。オンザコート1でも外国人選手1人と同時に出場できる(オンザコート2は外国人、日本国籍取得選手の合わせて2人以内)。

 サンバはセネガルから来日し、04年に高知・明徳義塾高へ留学。日本のイメージはその2年前、母国が強豪フランスを破ったサッカーW杯日韓大会で刻まれた。バスケットチームの指導者に勧められ、留学を決意。日本行きが初の飛行機搭乗、初の国外だった。

 「旅が長くて、日本に着いてすぐに帰りたくなった。でも学校に着いたら、チームメートが『寮に行こうよ』って駆けつけてくれた。みんな辞書を持って。それがすごくうれしかった」

 教室では大相撲の元横綱朝青龍の妹らと必死に日本語を学んだ。「一番つらかったのは自分が言いたいことを伝えられないことだったから」。天理大に進学し、3年になると社会人から複数の誘いが来た。セネガルの家族に相談し、日本でバスケットを続けることを決めた。

 「一番は親切にしてくれた日本に恩返しをしたかった。僕はこの世界を1つの国と見ているから、日本人だろうが、セネガル人だろうが関係ない。胸が苦しいことはなかった」

 日本に来て13年目。朝食は「ごはんじゃなかったら気が済まない」体に変化した。そしてBリーグ開幕。表情は充実感と、やる気に満ちあふれる。

 「日本ではバスケットって『人気がない』と言われるけれど、面白いスポーツ。ちょっとでも興味を持たせられるようにプレーしたい。日本のバスケットを強くするのも僕の目標です」

 20年東京五輪での日本代表入りを夢見る。「それが一番でっかい夢。五輪ならセネガルでも放送される(笑い)。日本に来なくてもみんな見られるから」。流ちょうな日本語で語った野望。サッカーW杯で受けた衝撃を、今度はバスケットで母国に伝えたい-。サンバの挑戦に注目だ。

 ◆ファイ・サンバ 1987年4月25日、セネガル生まれ。5人兄妹の三男で幼少期はサッカー、兄の影響によりバスケットを始めた。04年に高知・明徳義塾高へ入学。3年時にウインターカップ8強。天理大に進み2年時から関西学生リーグ3連覇。11年にJBL東芝に入団し、NBDL東京海上日動、NBL東芝、NBDL豊田通商を経て、今季から滋賀と2年契約を締結。205センチ、105キロ。

最終更新:9月22日(木)1時40分

日刊スポーツ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。