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駅ホームドア整備低調 鉄道各社で温度差 兵庫

神戸新聞NEXT 9月22日(木)7時30分配信

 鉄道ホームからの転落や電車との接触を防ぐ可動式ホームドアの当面の設置計画が、兵庫県内は神戸市営地下鉄三宮駅のみにとどまることが、県内で運行する主要鉄道各社への取材で分かった。既に設置されているのも、無人運転のため全駅にある神戸新交通(ポートライナー、六甲ライナー)以外は2駅のみ。神戸市営地下鉄と阪急電鉄は将来的な設置拡大に前向きな姿勢を見せる一方、JR西日本や阪神電鉄などは大規模駅への設置を課題としている。

 8月15日に東京の地下鉄で視覚障害者の男性がホームから線路に転落、電車にはねられ死亡した事故があり、視覚障害者団体が改めてホームドアの全駅整備を求めている。健常者の死亡事故も後を絶たない。

 全国的には3月末現在で665駅に導入され、2007年の318駅から倍増したが、同じ期間に県内ではJR六甲道駅上りホームに昇降式のロープ柵が導入されたのみ。それ以前の設置は、神戸新交通以外では1977年の山陽新幹線新神戸駅にさかのぼる。

 国土交通省は1日利用者10万人を超える駅にホームドア設置を求めるが、3月末現在で全国251駅のうち設置は77駅。県内で該当するのはJR三ノ宮、神戸、明石、姫路、阪急神戸三宮、阪神神戸三宮、地下鉄三宮だが、いずれも未設置だ。

 17年度に地下鉄三宮駅に設置する神戸市交通局は、西神・山手線全16駅への設置を目標に掲げ、ホームドア対応の車両更新が完了する23年度をめどに設置拡大を目指す。阪急も利用者10万人以上の駅に限定せず整備する方針。現在、対象駅の選定や工法などの検討を進めている。

 一方、JR西は17年春に大阪駅の神戸・京都線普通発着ホームに設置予定だが、「利用者10万人以上の駅と転落・接触事故が多い駅から順次整備」との方針を出ない。阪神も梅田駅への設置を予定するが、長期的な拡大計画を持たない。山陽電鉄、神戸電鉄も具体的な設置計画はない。(森本尚樹、藤村有希子)

最終更新:9月22日(木)8時40分

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