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要注意! ピルを飲んではいけない人

All About 9月22日(木)22時45分配信

■Q.ピルを飲んではいけない人がいるって聞きました。ホントですか? いったいどんな人は飲んではいけないのか教えてください!

●A.「ピル=経口避妊薬」は、最も確実な避妊法として海外ではよく知られています。でも、実はピルを飲んではいけない人がいるのです。どんな人は飲めなくて、どんな人は要注意なのかといったご質問にお答えします。

■血栓症とがん
●エストロゲンが関わっているがんの疑いのある人
乳がん、子宮がん(特に子宮頚がん)がこれにあたります。また、がんではないですが、子宮筋腫もエストロゲンが関わっているためダメとなります。また服用する人でも定期的に子宮がんの検診(細胞診)を受けるのがおススメ。

●血栓性のもの
ピルの成分の1つのエストロゲンは血液を固まりやすくする作用(血栓を作る作用)があります。ですから、そういった病気にかかったことがある人は飲んではいけないことになります(病名としては、血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患)。また、手術やお産の後の人、長期安静の人も血が固まりやすくなりますのでダメなのです。

●ピル過敏症、原因不明の性器出血
当たり前ですが、実際にピルを飲んで過敏症を起こした人や、原因不明の不正性器出血のある人もダメです。

■実はタバコも危険因子
●タバコ
意外と知られていないことですが、タバコも血栓症のリスクを上げるので、「35歳以上で1日15本以上の喫煙者」の人には処方できないのです! 逆にコレにあてはまる人は、禁煙すれば飲めることになります。

●妊娠
あまり妊娠中に飲む人はないと思いますが、妊娠していたり、妊娠している可能性のある人も飲めません。あとは、授乳中の人もダメ。また、これは妊娠したときの病気のお話ですが、妊娠中に黄疸、持続性掻痒症が現れたことのある人、妊娠ヘルペスの既往のある人もダメです。

●その他
思春期前の人、重症の肝障害、肝腫瘍のある人、脂質代謝異常、重度の高血圧、難しい病名になりますが、「抗リン脂質抗体症候群」の人、「耳硬化症」の人などもダメです。

■やっぱり血栓とがんがポイント
●服用に注意!の人
簡単にいってしまうと、「処方できないほどひどくないけれど、血栓を作りやすかったり、がんになる可能性が普通より高そうなヒトだなあ……」という人です。

具体的には40歳以上の人、乳がんの家族歴のある人、乳房にしこりのある人、喫煙者、肥満、家族に血栓症にかかったことがある人がいる人、軽い高血圧(妊娠中高血圧も含む)、糖尿病またはその疑い、軽い肝障害のある人、心臓、腎臓の病気があるか、昔そうだった人などもですね。

参考までにポルフィリン症、てんかんのある人、テタニーのある人も要注意です。

自分があてはまるものがあるかをチェックしてみてくださいね。


文・山田 恵子(All About 薬)

山田 恵子

最終更新:9月22日(木)22時45分

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