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新千歳空港、小学生&保護者ペアを対象に「航空教室&空港見学ツアー」実施

Impress Watch 9月22日(木)7時0分配信

 新千歳空港は9月11日、「空の日」&開港90周年記念イベントの一環として、小学生&保護者ペアを対象に「航空教室&空港見学ツアー」を実施した。午前、午後の2組に分かれ、それぞれ20組が参加した。

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 航空教室&空港見学ツアーは、国土交通省東京航空局新千歳空港事務所が協力する形で毎年「空の日」(9月20日)前後に実施されているイベント。新千歳空港の一角で座学を、座学のあとは海上保安庁や空港の除雪業務、消防業務を間近に見学し、楽しく学ぶことができるようになっていた。

■ANAスタッフによる座学

 座学は新千歳空港ターミナルの3階3A会議室を使用。この会議室はフードコート脇にある通路を入ったところにあるのだが、普段は入ることのない特別感が漂う。受け付けをすませたら勉強開始。座学の講師となるのは、新千歳空港に勤務するANA(全日本空輸)のスタッフで、グランドスタッフ、整備士、オペレーションスタッフなど。空港での仕事をスライドやクイズ形式で紹介。クイズに正解するとANAグッズが配られており、最終的に全員がグッズを手にしていた。

 とくに盛り上がっていたのが、グランドサービス部ラインハンドリング課のスタッフよるマーシャリング体験。航空機が滑走路からターミナルの駐機場(スポット)に到着する際はスタッフによる誘導を受けており、誘導作業をマーシャリングと呼び、誘導を行なう人をマーシャラーと呼んでいる。座学ではマーシャリング業務に使うパドルを配布し、プロジェクターで投影された航空機と講師の動きとを見ながらマーシャリングを実施。子供たちは楽しそうにパドルを振っていた。

■滑走路の脇まで移動して空港見学

 座学終了後は、新千歳空港横にある海上保安庁の千歳基地へバスで移動。海上保安庁千歳基地は第一管区に属し、北海道周辺の海の安全を守っている。千歳基地では、固定翼機4機(ボンバル300おおわし1号、ボンバル300おおわし2号、ビーチ350えとぴりか1号、ビーチ350えとぴりか2号)を運用。ボンバル300とビーチ350、それぞれ1機の内部を見学できるようになっていた。

 また、この日は函館からヘリコプターが飛来。ヘリコプターによる要救助者救出デモフライトが参加者の目の前で繰り広げられた。

 海上保安庁の見学を終えるとバスで新千歳空港内に戻り、滑走路近くいある除雪車などの車庫へ。新千歳空港は北海道にあるため、冬は雪が降り、当たり前だが除雪作業が必要になる。除雪基地には、スノープラウ装備車、ロータリー除雪車などさまざまな除雪車が保管されており、雪が降る季節になると活躍するという。新千歳空港は2本の滑走路を持つが、冬はどちらか1本をメイン滑走路として運用。もう1本は除雪作業を行なっているのだという。

 除雪基地を見学したあとは、滑走路のすぐ近くにあり、誘導路に面した消防基地へ。こちらでは誘導路を通り滑走路へ向かう航空機を横目に見ながら消防車を見学。

 消防車がこれだけ滑走路に近い位置に配置されているのは、万が一の事態が滑走路で起きたときにすぐに駆けつける必要があるため。消防車の運転台に乗ることができた(子供のみ)ほか、放水の実演も実施。迫力の消防シーンを見ることができた。

 消防見学したあとはバスでターミナルに戻るのだが、ここでも特別にターミナルに駐機する航空機の後方を南から北へと走行。新千歳空港では駐機した航空機後方にクルマが走行可能なレーンがあり、それを使う形で航空機のすぐ後ろをバスから見学可能だった。

 「航空教室&空港見学ツアー」というタイトル、そして小学生&保護者のペアという制限から、もっと初歩的な講座だと思っていたのだが、授業内容は本格的なもので参加した子供たちにとっては記憶に残るイベントになるだろう。今回、午前、午後、それぞれ20組の参加となっていたが、国交省のスタッフによると募集枠はそれぞれ30組だったとのこと。次回は、来年の空の日近辺の開催となるが、小学生と一緒に参加可能であるなら一度参加してみるのもよいだろう。

トラベル Watch,編集部:谷川 潔

最終更新:9月22日(木)7時0分

Impress Watch