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沼津市長選告示まで1カ月 懸案の鉄道高架、論戦低調

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月22日(木)8時19分配信

 任期満了に伴う沼津市長選は10月23日の告示(30日投開票)まで約1カ月に迫った。既に出馬を表明している現職と新人の一騎打ちの公算が高まり、陣営による支援者集めも熱を帯びてきた。一方で、市の長年の懸案となっている沼津駅付近鉄道高架事業については各陣営の選挙戦への思惑も絡んでか、論戦は低調だ。

 「(選挙に向けて)事実上、今日がスタート」。15日に市内で開かれた現職の栗原裕康氏(67)の拡大幹事会はさながら決起大会の様相を見せた。集まったのは約500人。市内の各種団体や連合自治会の幹部の姿も目立った。



 ■現職組織固め

 6月の出馬表明後、自民、民進、公明、連合静岡など、主要政党・団体の推薦を取り付けた。盤石ともいえる体制に映るが、7月には市内の若手経営者が一時立候補に前向きな動きを見せた。鉄道高架推進派の「票割れ」を懸念する関係者の声を受けて最終的に断念したものの、陣営幹部は「現職への批判は強い。大変、厳しい選挙になる」と引き締めに躍起だ。

 7月に出馬表明した新人でIT企業社長大沼明穂氏(57)の陣営は地元の小中学校や高校の同級生が中心に動き、地区でのミニ集会を重ねるほか自身の考えを書いたメール配信などにも取り組み、政策浸透に力を入れる。



 ■根強い閉塞感

 9月上旬に原地区で開催された集会では、地域住民ら約200人を前にこれまでの経歴や政策を披歴した。質疑応答で参加者からは「今の沼津は閉塞(へいそく)感がある」など、現市政への不満が多く上がった。

 「まず市長選を知ってもらい、選挙戦を盛り上げていきたい」と大沼氏。前回36・21%だった投票率を上げ、根強くある現市政への批判票の掘り起こしに力を注ぐ方針だ。

 市の最大の懸案である鉄道高架事業。支持者集めでは前哨戦を展開しつつも、立候補予定者間での論戦は告示1カ月前でも低調だ。推進させるためにも争点化させたい栗原氏に対し、大沼氏は「現在進められている県の事業として市の費用や事業効果などを検証する」との立場を示す。

 鉄道高架見直しを求める市民グループの幹部は「推進の栗原氏を推すことはないが、曖昧な大沼氏の応援も決められない。争点の一つにしてほしい」と期待する。

静岡新聞社

最終更新:9月22日(木)8時19分

@S[アットエス] by 静岡新聞