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<1面コラム>干物店2人強殺事件 裁判員裁判始まる

伊豆新聞 9月22日(木)14時57分配信

 店内に入ると、2人が血まみれの状態で冷凍庫の前で座っているのを発見した-。伊東市八幡野の干物店で起きた女性経営者と従業員が犠牲となった強盗殺人事件の被告・弁護側は、発生から4年近くたって静岡地裁沼津支部で開かれた裁判員裁判の初公判で、これまでの主張を変更した

 ▼被告は捜査段階から一貫して「店には行っていない」としてきた。初公判でも、起訴内容を全面的に否認した上で「金も取っていないし、殺害もしていない」と無罪を主張した

 ▼続く冒頭陳述で検察側は「動機は現金を奪うためだった」とし、被告の当日の着衣などに経営者の血液などが付着していたと指摘。凶器など物証はないため、状況証拠を積み重ねていく姿勢を示した

 ▼これに対し弁護側は「再就職を頼みに店に行ったら、血まみれの2人を見て大変驚き、怖くなって立ち去った」と主張。着衣の血液は経営者のものではない-とした。弁護人は初公判後「最初は自分が疑われるのを恐れて、行っていないことにした」と説明した

 ▼全国的に関心が高く、双方の主張は真っ向から対立。裁判員は難しい判断を迫られるが、先入観なしに真実を見極めてほしい。結審は10月21日、判決公判は11月24日の予定だ。

最終更新:9月22日(木)14時57分

伊豆新聞