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<台風10号>岩泉 土石流1000カ所超で発生か

河北新報 9月22日(木)11時11分配信

 台風10号豪雨の被害が甚大だった岩手県岩泉町の山間部で、土石流や斜面崩壊が1000カ所以上で起きたと推測されることが、岩手大工学部の大河原正文准教授(地盤工学)の調査で分かった。元々保水力の低い表土層が雨水を含みきれず、広範囲で土石流や土砂崩れが発生。大量の土砂や樹木が川に流れ込んだことで被害の拡大につながったと分析している。

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 被災直後から岩泉町で被害を調査する大河原准教授は18日、町西部にある門地区の救沢(すくえざわ)集落に入り、土石流や土砂崩れの発生現場を回った。救沢集落は土砂崩れなどで道路が寸断され、12日まで最大14世帯32人が孤立状態になった。

 集落を流れる長さ約5キロの救沢流域では10カ所で土石流が発生した痕跡を確認。同地域で最大の土石流は幅約77メートル、奥行き約1.5キロだった。

 大河原准教授は「町内全域での調査と、国土地理院が上空から撮影した被災後の岩泉町の写真の分析から総合的に判断すると、土石流や斜面崩壊の発生は1000カ所を上回る」とみる。

 岩泉町を含む岩手県東部の岩盤は粘板岩や砂岩、花こう岩といった硬い岩石から成るが、深さ1~5メートルの表土層は長年の風化で無数の亀裂が走り、透水性が高い状態だった。表土は雨水で飽和状態となり、土石流が頻発したとみられるという。

 盛岡地方気象台によると、台風が上陸した8月30日午後6時21分までの岩泉町の1時間当たりの雨量は70.5ミリで、観測史上最多を記録した。

 大河原准教授は「表土層が激しい雨量を蓄えることができず、そのまま川に流れ込んで急激な氾濫につながった。土石流で発生した大量の流木が橋に積もって川の流れをせき止めたことも被害を拡大した」と指摘する。

最終更新:9月22日(木)16時31分

河北新報

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