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ドラムカンに一輪の花

伊豆新聞 9月22日(木)15時24分配信

 港の近くには、大きなゴミが寄せ集まっているところがある。廃棄タイヤやドラムカンに周囲を囲まれて、そんな物でも安心したように触手を開くムラサキハナギンチャクを見つけた。一般的にムラサキハナギンチャクは、広々とした砂底を好み、繁殖するとき以外は単独で生息している。

【写真】花そっくり?「ムラサキハナギンチャク」

 しかしこの場合、何かの機会で人工物であっても周りを取り囲まれてみると、何か利点が見つかったのかもしれない。変化する環境を取り入れた、新しいスタイルの暮らしが始まったのに違いない。生き物は、環境にどう適応できるかによって生存が左右されるのだから。

 地元の古漁師の話によると、昔は港内の船を係留している底に、彼らの姿がたくさん見られたという。多くの細長い触手をもち、色彩変異に富む美しいイソギンチャク。もっともっと繁殖して、数を増やしてほしいものです。

 【写説】ドラムカンに一輪の花

最終更新:9月22日(木)15時24分

伊豆新聞