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対北朝鮮、制裁強化を主導=核・ミサイル「新次元の脅威」―安倍首相、国連演説

時事通信 9月22日(木)4時14分配信

 【ニューヨーク時事】安倍晋三首相は21日午後(日本時間22日未明)、国連総会で一般討論演説を行った。

 首相は、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮について「脅威はこれまでと異なる次元に達した。力を結集し、北朝鮮の計画をくじかなくてはならない」と述べ、制裁強化を含む国連安全保障理事会決議の採択に向け、議論を主導していく決意を表明した。また、日本が常任理事国入りを目指す安保理改革は「急務」と訴えた。

 首相は15分間の演説の前半を北朝鮮問題に充てた。例年の言及に比べ異例の多さだ。この中で首相は、北朝鮮が今年だけで2度の核実験、計21発の弾道ミサイル発射を強行したことに触れ、「人類の良心に対する挑戦だ。軍事的挑発の性質は以前よりはるかに深刻だ」との危機感を示した。

 その上で「安保理が新次元の脅威に明確な態度を示すべきだ。きのうまでとは異なる新たな対処が必要だ」と制裁強化の必要性を強調。日本人拉致問題にも言及し、「人権をじゅうりんし、権力に対する抑制と均衡が何一つ働かない国」と非難した。

 安保理改革については、「今実行しなければ容易に10年、20年と先送りされる。国連の強化を念じる限り、急務であることは多言を要しない」と主張。アフリカとラテン・アメリカに常任理事国がないことを「歴史的不正義」とする指摘に賛意を示した。

 東・南シナ海情勢に関し、首相は「海洋の平和と航行、飛行の自由は国際社会の平和と繁栄の土台だ」と強調。「争いがあれば法に基づく主張をし、力や威圧に頼らず平和的に解決していく原則を国際社会は堅持しなければならない」として、名指しを避けながらも活発な動きを見せる中国をけん制した。 

最終更新:9月22日(木)10時41分

時事通信