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来季阪神「育てながら勝つ」が常勝球団への道

東スポWeb 9/22(木) 10:01配信

【伊勢孝夫 新IDアナライザー】シーズン終盤を迎え、そろそろ来季に向けた補強話も出てくるころ。阪神に関してもオリックス・糸井や中日・大島、日本ハム・陽などのFA権を取得した外野手の名前を耳にしたりする。しかし、私は今オフのFA補強に関しては断固反対だ。金本監督は「超変革」を旗印に多くの若手選手を起用した。経験不足が災いし、チームの勝利が犠牲になることもあった。それでも我慢し続けたのは数年先に勝てるチームを作るという大きな目的があったから。その思いはファンの方も同じだったはずだ。

 期待外れだったヘイグや調子の波が激しいゴメスに代わる外国人野手の獲得は急務だが、FAで日本人選手を狙うのは今年の流れに逆行してしまう。4年ぶりのBクラスとはいえ収穫はあったはず。内野では北條がショートの定位置をつかみつつある。外野では高山や中谷、江越、横田など多くの若手が失敗を積み重ねながらも成長を遂げてきた。それも金本監督が初志貫徹で使い続けたからだ。外国人選手の代わりとして糸井や陽らを一塁起用するというならば獲得するのもありかもしれないが、現実的ではない。FA選手を獲得すれば、持ち場のポジションで起用せざるを得ず、せっかく成長してきた若手の可能性を摘み取ってしまうことになる。

 伝統球団とあって常に勝利が求められるのが阪神だが、考えてみてほしい。そもそも我慢して若手を育て勝てる集団にするために金本監督が呼ばれたのではないか。1年目に負けが込んだからといってFA補強に走るようでは本末転倒だ。確かにFA市場に挙がる選手は魅力的だが、阪神の選手たちもそれに劣らないポテンシャルを持っている。FA補強ではなく「育てながら勝つ」という路線こそ阪神が常勝軍団になる道のはずだ。   (本紙評論家)

最終更新:9/22(木) 10:13

東スポWeb