ここから本文です

重症ぜんそく治療の幅拡大 「気管支鏡」保険適用、導入進む 静岡

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月22日(木)8時35分配信

 寒暖差や台風など、秋はぜんそくの発作原因が増える季節とされる。吸入薬や内服薬を組み合わせる治療法が一般的だが、2015年に気管支の内視鏡「気管支鏡」を使った重症患者に対する治療法が保険適用となり、治療の選択肢が広がった。静岡県内3病院でも導入され、発作の不安が生活に大きく影響していた患者のQOL(生活の質)の向上が期待されている。

 ぜんそくは気管支が慢性的な炎症で狭くなる病気。炎症が長く続くことで気管支壁の筋肉が厚くなり、空気の通り道がさらに狭くなって重症化する。国内の患者数は約120万人で、このうち5~10%が薬で症状をコントロールできない重症患者とされる。

 18歳以上の重症患者への治療法として保険適用となったのが、「気管支サーモプラスティ療法」。気管支鏡を通して電極が付いたカテーテルを挿入し、気管支を温めることで厚くなった筋肉を減らして発作を予防する。治療時に一時的に発作が誘発されることもあるが、3週間以上の間隔で短期入院をして3回処置を行うことで、5年程度効果が続くとされる。

 静岡県内では県立総合病院(静岡市葵区)、聖隷三方原病院(浜松市北区)、浜松医療センター(同市中区)が導入。15年12月に県内で初めて導入した県立総合病院ではこれまでに2人がこの治療を受け、経過は良好という。同病院呼吸器内科の赤松泰介医師(37)は、救急外来の受診回数の減少や減薬による経済的負担の軽減といった効果を強調し、「ぜんそく患者が抱えるさまざまな問題を解決する可能性があり、今後この治療は拡大するだろう」と話した。

静岡新聞社

最終更新:9月22日(木)8時35分

@S[アットエス] by 静岡新聞