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SNS効果で化粧品好調 百貨店に若年層の来店増加 静岡

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月22日(木)9時6分配信

 静岡県内百貨店は主力の衣料品販売の不振が続く一方、化粧品は販売好調を堅持している。量販店とは異なる高級路線の品ぞろえと接客が得られる販売サービスが支持され、SNS(会員制交流サイト)による情報拡散も効果を挙げているようだ。

 県百貨店協会が毎月まとめている県内3店の売上高状況によると、化粧品は7月まで15カ月連続で前年比増。特に4月からは2桁増が続き、9カ月連続で前年比マイナスが続く衣料品と明暗が分かれた。

 「スマホ片手に『フェイスブックで紹介されているこの品、ありますか?』と来店する若い女性客が増えている」。紫外線ダメージのケアに需要が移る秋の化粧品商戦が始まった静岡伊勢丹(静岡市葵区)で、営業統括部の鈴木辰彦さんはこう話す。SNSを情報源に、来店機会の少なかった若年層が増えているという。

 同店の8月の化粧品売上高は前年比4%増。肌の悩みに応じて商品を選び、プロがメーク法を伝える百貨店の接客はいわば“コト消費”。鈴木さんは「商品選びの過程がアパレルとは異なり、販売状況の違いに現れているのでは」とみる。

 松坂屋静岡店(同)も、化粧品販売はことし4月から5カ月連続で前年比2桁増。販売促進担当者は「衣料品は苦戦が続くが、化粧品はSNS効果もあって好調」と話す。

 ことし4月に化粧品売り場を25%拡充したのは遠鉄百貨店(浜松市中区)。2億2千万円投資し、10代~30代を照準にブランド数も四つ増やした。

 大都市の百貨店では、国内メーカーに人気が集まっていた訪日観光客の「爆買い」に陰りが見え始めている。しかし、本県では「全体に占める訪日観光客需要はもともと少なく、影響は軽微」(県百貨店協会)という。

 化粧品業界に詳しい美容コーディネーターの弓気田みずほさんは「量販店などが扱う商品も品質が高まり、ネット販売も充実している。消費者のコストパフォーマンス意識が高まる中、若い世代をいかに取り込んでいけるかが百貨店に求められる」と話す。



 <メモ>全国的には、大手百貨店が業績が振るわない地域店を整理し、東京都心の基幹店に経営資源を集中投下する淘汰(とうた)の動きが加速している。三越伊勢丹ホールディングスは7日、JR千葉駅近くの三越千葉店(千葉市)と三越多摩センター店(東京都多摩市)を来年3月20日に閉鎖すると発表。そごう・西武が既に表明したそごう柏店(千葉県柏市)など4店舗、阪急阪神百貨店の「堺北花田阪急」(堺市)を含め、今年9月末以降に大手の7店舗が姿を消す。

静岡新聞社

最終更新:9月22日(木)9時6分

@S[アットエス] by 静岡新聞

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