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サツマイモ収穫期の九州を台風直撃 芋焼酎の生産に影響は

日刊ゲンダイDIGITAL 9月22日(木)9時26分配信

 今年の忘年会は芋焼酎が飲めない――そんな不安がよぎる。

 20日に鹿児島県に上陸し、九州に被害をもたらした強い台風16号。鹿児島県枕崎市では1時間に115ミリ、宮崎市では110.5ミリと観測史上最大の雨量を記録し、最大瞬間風速も各地で40メートルを超えた。

 直撃した九州南部は焼酎の大産地。帝国データバンクによると、2015年度の上位50社の焼酎売り上げ計2804億円のうち、宮崎、鹿児島、大分の上位3県が2368億円という寡占状態だ。しかも9月は原料のサツマイモの収穫がちょうど始まる時期でもある。いま収穫しているサツマイモが焼酎になって出回るのは年末ごろだけに、心配だ。

「鹿児島は台風の直撃が多いところです。だから芋の栽培が盛んになりました。地中を根がはうサツマイモは“風”で飛ぶことはありません。大雨で水がたまると腐ってしまうのですが、鹿児島は火山灰が堆積してできたシラス台地。やせた土地ですが、水はけは抜群です。台風による豪雨で芋焼酎の生産に支障を来したという話はこれまで聞いたことがない。今回も被害の報告はありません」(鹿児島県酒造組合)

 鹿児島県庁にも聞いた。

「台風16号の被害状況は現在調査中ですが、野菜類やミカンが心配です。サツマイモ? 大丈夫ですよ。それに、黒糖焼酎のサトウキビは奄美大島が産地ですが、16号はコースから外れてくれた。もっともサトウキビも台風で倒れてダメになることはありませんがね」(鹿児島県農政部農政課)

 台風にも負けない力強い焼酎は庶民の味方だ。

最終更新:9月22日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL